HSKC=Yパラメータは、X_RUNコマンド上で指定される (または省略値として設定される) 場合があります。
この値が使われる場合、高速キー・チェックが有効になります。この機能は、WindowsまたはLinuxプラットフォームでのみ使用できます。
このパラメータが有効化されると、すべての適格な FILECHECK RDMLコマンドおよびOAMベースのファイル・ルックアップ・チェックが、先に関連付けられた SQLテーブルにあることが確認されたキー値を自動的に追跡します。追跡されたキー値はメモリーに保留され、2回目以降は、格段に早く (再) アクセスできます。
比較的静的なデコードおよび検証テーブル上で選択的にHSKC=パラメータを使用することにより、ユーザーはアプリケーションのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
例えばユーザーのアプリケーション内に、すべての有効な会社の識別子を含む「会社 」と呼ばれるSQLテーブルが存在するかもしれません。それ以外にも、顧客、注文、製品など多くのSQLテーブルが、会社テーブルに対し、情報が挿入、更新または削除される度に起動される参照整合性チェックを受けるかもしれません。
SQLの下で実行された場合、これらの会社テーブル内へのルックアップ・チェックは比較的負荷が高いのですが、HSKC=Yパラメータを使うと、同じキー値 (会社識別子) の会社テーブルに対するすべての (再) チェックは、格段に負荷が低く早く実行されます。
通常、適格なファイルには、会社名、郵便番号、通貨コードなど、広く検証に使われる比較的静的なテーブルが含まれます。
この機能を使用するにあたり、以下の点に注意してください。
OAMベースのファイル・ルックアップ・チェックの高速キー・チェックは、Windows および Linuxのプラットフォームにのみ適しています。サーバーが WindowsまたはLinuxサーバーの場合、このパラメータが適しています。IBM i セットアップのVisual LANSAには適していません。しかし、Visual LANSA IBM i セットアップは、FILECHECK RDMLコマンドについては問題ありません。IBM i 上で静的ファイルのスピードアップが必要な場合は、ファイル上の 高速テーブルオプションを使う必要があります。このオプションを使うことにより、パフォーマンスが大幅に向上します。