上書きするフィールドの名前を指定します。フィールド名は、先頭文字が#でなければなりません。また、LANSAデータ・ディクショナリに定義されていなければなりません。
上書き後のフィールド長を指定します。値*SAMEを指定した場合、フィールド長は上書きされません。許容されるフィールド長の詳細については、「フィールド・タイプ」を参照してください。
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「桁数の増減」値は、LENGTHパラメータで*SAMEと組み合わせて使用されます。このフィールドの目的は、フィールド長を特定量だけ増減できるようにすることです。指定できる値は、*PLUS、*MINUS、および*NONEです。
「増減桁数」値は、LENGTHパラメータで*SAME値と組み合わせて使用され、「桁数の増減」値に直接関係しています。このフィールドの目的は、フィールド長の値を増加または減少させる増分値または減分値を指定することです。このフィールドには、数値または値*NONEを指定できます。
注:
リリース4PC E2までのLANSAでは、最大15桁の数値フィールドがサポートされていました。PC E2より、30桁の数値フィールドがサポートされるようになりました。このコマンドを使用して、長さが15桁以下のフィールド長を16桁以上で上書きする場合は、下位互換性を保つために、FUNCTIONコマンドのOPTIONSパラメータで*DBOPTIMISEを指定してください。
同様に、*DBOPTIMISEを指定せずに、15桁以上のフィールド長を15桁未満で上書きしないでください。この制限は、さらに長いフィールドがサポートされるようになったときに、既存のI/Oモジュールでは8バイト・フィールドと16バイト・フィールド間の変換を処理できないという事実に基づいています。
上書き後のフィールドの小数点以下桁数を指定します。値*SAMEを指定した場合、小数点以下桁数は上書きされません。それ以外の場合は、0~63の値を指定してください。
「桁数の増減」値は、DECIMALSパラメータで*SAMEと組み合わせて使用されます。このフィールドの目的は、小数点以下桁数を指定量だけ増減できるようにすることです。指定できる値は、*PLUS、*MINUS、および*NONEです。*PLUSを指定した場合、フィールドの小数点以下桁数属性の値が増加します。*MINUSの場合は、フィールドの小数点以下桁数属性の値が減少します。*NONEを指定した場合、フィールドの小数点以下桁数属性の値は変わりません。
「増減桁数」値は、小数点以下桁数パラメータで*SAME値と組み合わせて使用され、「桁数の増減」値に直接関係しています。このフィールドの目的は、フィールドの小数点以下桁数の値を増加または減少させる増分値または減分値を指定することです。このフィールドには、数値または値*NONEを指定できます。
このフィールドに割り当てる15文字のラベルを指定します。*SAMEを指定した場合、ラベルは上書きされません。それ以外の場合は、上書き後のラベルを引用符で囲んで指定してください。
このフィールドに割り当てる40文字の記述を指定します。*SAMEを指定した場合、フィールド記述は上書きされません。それ以外の場合は、上書き後の記述を引用符で囲んで指定してください。
このフィールドに割り当てる3×20文字の欄見出しを指定します。*SAMEを指定した場合、欄見出しは上書きされません。それ以外の場合は、必要な上書き後の欄見出しを引用符で囲んで指定してください。
数値フィールドに対してフィールド編集コードを指定します。*SAMEを指定した場合、フィールド編集コードは上書きされません。それ以外の場合は、上書き後の編集コードとして、以下のリストのいずれかを指定してください。
タイプInteger、Signed、またはPackedのフィールドには、編集コードまたは編集語を指定できます。あるいは、どちらも*SAMEのままにすることもできます。ただし、Integerタイプのフィールドには編集コードWおよびYを使用できません。その他すべてのフィールド・タイプの場合は、EDIT_CODE(*SAME) EDIT_WORD(*SAME)でなければなりません。
LANSAでサポートされる編集コードについては、「標準フィールド編集コード」を参照してください。
フィールドに割り当てる上書き後の編集語を指定します。*SAMEを指定した場合、編集語は上書きされません。それ以外の場合は、必要に応じて上書き後の編集語を指定してください。
LANSAが実行する妥当性検査は単純なため、編集語の使用は経験のあるユーザーに限るべきです。
タイプInteger、Signed、またはPackedのフィールドには、編集コードまたは編集語を指定できます。あるいは、どちらも*SAMEのままにすることもできます。その他すべてのフィールド・タイプの場合は、EDIT_CODE(*SAME) EDIT_WORD(*SAME)でなければなりません。
フィールド長を上書きし、EDIT_WORD(*SAME)を使用すると、データ・ディクショナリに関連付けられた編集語が使用されることに注意してください。ただし、使用するフィールド長または小数点以下桁数がデータ・ディクショナリの定義と異なる場合は、関連付けられた編集語が無効になる可能性があります。このような場合、編集語も上書きする必要があります。
また、オペレーティング・システムによる浮動通貨記号を含む編集語の処理が、画面パネル上とレポート上とで異なることに注意してください。このような場合、レポートの生成用に、別のフィールド(または「仮想」フィールド)を使用することをお勧めします。
編集語がLANSAでRDMLコマンド言語により定義されている場合は、その編集語を単一引用符ではなく三重引用符で囲んでください。
例えば:
末尾に%が必要な5,2の数値フィールドの場合、編集語を上書きする正しい方法は以下のとおりです。
OVERRIDE FIELD(#INCREASE) TYPE(#DEC) LENGTH(5) DECIMALS(2)
LABEL('Sales Increase') EDIT_WORD(''' . %''')
以下は、末尾に%が必要な5,2の数値フィールドの編集語を上書きする方法として正しくありません。
OVERRIDE FIELD(#INCREASE) TYPE(#DEC) LENGTH(5) DECIMALS(2)
LABEL('Sales Increase') EDIT_WORD(' . %')
詳細については、IBMマニュアルの『Data Description Specifications』を参照してください。キーワードEDTWRDを参照してください。
必要な入力属性の上書き値を指定します。*SAMEを指定した場合、入力属性の上書き値は不要です。
RDMLXフィールドで使用可能な属性の詳細については、「フィールド・タイプ」を参照してください。
タイプA (英数字)、P (パック10進数)、およびS (符号付き)の有効な入力属性は以下のとおりです。
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*の付いた属性は、対応するGUI WIMP構造のあるフィールドを表します。詳細については、『LANSA/ADユーザーガイド』の「GUI WIMP構成」を参照してください。
SAA/CUAガイドラインに準拠した区画では、以下の属性も使用できます(実際には、上記の属性を使用することをお勧めします)。
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注:通常、PBENおよびPBEEは入力属性としてのみ指定します。これらの属性の詳細については、『LANSAアプリケーション設計ガイド』の「OS/400のSAA/CUAインプリメンテーション」を参照してください。また、1つのフィールドに指定できる色は1つのみであることに注意してください。複数の色を使用すると、他の属性に影響を与える可能性があります。詳細については、IBMマニュアルの『Data Description Specifications』を参照してください。検討する必要のあるキーワードは、CHECK、COLOR、およびDSPATRです。
必要な出力属性の上書き値を指定します。*SAMEを指定した場合、出力属性の上書き値は不要です。それ以外の場合は、以下のリストのうち必要な出力属性の上書き値を指定してください。
RDMLXフィールドで使用可能な属性の詳細については、「フィールド・タイプ」を参照してください。
タイプAlpha (A)、Packed (P)、および Signed (S)の有効な出力属性は以下のとおりです。
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*の付いた属性は、対応するGUI WIMP構造のあるフィールドを表します。詳細については、『LANSA/ADユーザーガイド』の「GUI WIMP構成」を参照してください。
SAA/CUAガイドラインに準拠した区画では、以下の属性も使用できます(実際には、上記の属性を使用することをお勧めします)。
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注:通常、PBCNおよびPBCEは出力属性としてのみ指定します。これらの属性の詳細については、『LANSAアプリケーション設計ガイド』の「OS/400のSAA/CUAインプリメンテーション」を参照してください。また、1つのフィールドに指定できる色は1つのみであることに注意してください。複数の色を使用すると、他の属性に影響を与える可能性があります。詳細については、IBMマニュアルの『Data Description Specifications』を参照してください。検討する必要のあるキーワードは、COLOR、DSPATRです。
フィールドに適用するデフォルト値を指定します。*SAMEを指定した場合、フィールドのデフォルト値の上書き値は不要です。それ以外の場合は、フィールドに適用する上書き後のデフォルト値を指定してください。
RDMLXフィールドにおけるDEFAULT(*DEFAULT)の意味については、「フィールド・タイプ」を参照してください。
指定できるデフォルト値は以下のとおりです。
上書きするフィールドで、このパラメータで参照するフィールド全体またはその一部をオーバーレイする(すなわち、同じ記憶域の場所を占有する)よう指定します。
RDMLXフィールドのオーバーレイや、RDMLXフィールドによる別フィールドのオーバーレイは無効です。
デフォルト値*NONEを指定した場合、フィールドは、そのフィールド専用の記憶域を占有し、他のフィールドをオーバーレイしません。
*NONE以外にこのパラメータで指定できる値は、このプログラムまたはデータ・ディクショナリで定義されている別のフィールドの名前のみです。この場合、開始位置を指定することもできます。
TO_OVERLAYパラメータは、フィールドが別のフィールドと同じ記憶域(すなわち、メモリー内の場所)を占有することのできる強力な機能です。このパラメータが強力だからこそ、その使用により、どのような処理が行われ、どのような問題が生じる可能性があるかを正確に理解しておく必要があります。
このパラメータを使用する前に、以下の注意事項およびコメントに十分目を通しておいてください。
OVERRIDE FIELD(#OVR6) TO_OVERLAY(#DEC6)
一方、#OVR6はRPGコンパイラでパック10進数(7,0)値として扱われます。どちらのフィールドも保管に必要なメモリー容量は4バイトで、メモリーの長さに関する問題は生じません。RPGコンパイラの動作が問題になるのは、レポート上に表示する際です。
OVERRIDE FIELD(#INPC1) TO_OVERLAY(#INPUT 1)
OVERRIDE FIELD(#INPC3) TO_OVERLAY(#INPUT 3)
REQUEST FIELDS(#INPUT)
BEGINCHECK
VALUECHECK FIELD(#INPC1) WITH_LIST('A' 'B' 'C')
VALUECHECK FIELD(#INPC3) WITH_LIST('X' 'Y' 'Z')
ENDCHECK
VALUECHECKコマンドによって、オーバーレイされるフィールド#INPC1または#INPC3に対してエラーがトリガーされると、オーバーレイされるフィールド#INPUTに対してもエラーがトリガーされます。すなわち、エラーのある状態でREQUESTコマンドが(再)実行されると、フィールド#INPUTは反転表示されます。
OVERRIDE FIELD(#COMPANY) TO_OVERLAY(#ACCOUNT 1)
OVERRIDE FIELD(#DEPTMENT) TO_OVERLAY(#ACCOUNT 4)
OVERRIDE FIELD(#SECTION) TO_OVERLAY(#ACCOUNT 6)
OVERRIDE FIELD(#SUBACC) TO_OVERLAY(#ACCOUNT 7)
既存のキーボード・シフトを上書きするためのキーボード・シフトを指定します。キーボード・シフトを指定しない場合は、値*SAMEが使用されます。
*DEFAULT以外に、各作業フィールド・タイプで有効なSHIFTの値については、「フィールド・タイプ」を参照してください。
タイプBooleanの作業フィールドの場合、SHIFTは*DEFAULTである必要があります。
*SAMEを指定した場合、キーボード・シフトは上書きされません。
詳細については、IBMマニュアルの『Data Description Specifications』を参照してください。参照する場所は、表示ファイルの35桁目の項目です。