現在地: LANSA テクニカル リファレンスガイド > 17. WindowsおよびLinuxに関する考慮事項 > 17 5 RUNSQL ユーティリティ

17.5 RUNSQL ユーティリティ

17.5.1 構成時の注意 – テーブルおよびインデックスの作成

すべての Visual LANSA システムでは、RUNSQL と呼ばれるユーティリティが提供されています。

サポートされる DBMS システムであれば、RUNSQL を利用してテーブル定義を自動的に作成することができます。

テーブルのコンパイル時に Visual LANSA により作成さる RUNSQL は、.CTD (Common Table Definition File 共通テーブル定義ファイル) と組み合わせることで、サポートされる異なる DBMS システム間の (データではなく) テーブル定義の移動に必要な基本の構成要素を作り上げます。

RUNSQL の働きを理解するには、次の図を参照してください。

例えば、PSLMST という名前の (開発環境で既に定義され、コンパイル済の) テーブルの定義を別の DBMS に移動しようとする場合、この図に示されている主要なポイントは以下の通りです。

RUNSQL はシンプルなプログラムで、以下のような位置固定、位置非固定のパラメータがあります。

1

作成されるテーブルの定義が含まれる .ctd (共通テーブル定義) ファイルの (修飾された) 名前。Windows の開発環境でテーブルを作成する度に共通テーブル定義が作成されます。
.ctd ファイルは、ディレクトリ X_LANSA\X_ppp\SOURCE (PPP は区画識別子) にあります。

Visual LANSA テーブル定義

  • テーブル・スキーマが、区画のデフォルト・テーブル・スキーマを利用するとして定義された場合、CTD は次の場所になります。
    ..\x_win95\x_ppp\<デフォルト テーブル スキーマ>\source
  • テーブル・スキーマが、区画のモジュール・ライブラリを利用するとして定義された場合、CTD は次の場所になります。
    ..\x_win95\x_ppp\<モジュール ライブラリ>\source
  • デフォルトのテーブル・スキーマを利用せず、モジュール・ライブラリも利用せずにユニークなスキーマが定義された場合、CTD は次の場所になります。
    ..\x_win95\x_ppp\source

非 Visual LANSA テーブル (インポート・テーブル) 定義

CTD が常に次の位置になります。
..\x_win95\x_ppp\source

2

テーブルを作成するデータベースまたはデータソースの名前。

3

コミットメント・オプション。テーブルが正常に作成された後、コミット操作を発行するかどうかを、Y または N で示します。
このパラメータは常に Y に設定しておきます。

4

レポート・オプションY、N、または F を指定して、RUNSQL が利用するレポートのレベルを示します。
Y = すべてのメッセージと警告のレポート
N = メッセージと警告のレポートはしない
F = 致命的なメッセージのみレポート

5

データベース・タイプ。この値を使って、 ...\x_win95\x_lansa 内の X_DBMENV.DAT ファイルのデータベース特性を探し出します。
提供される標準のデータベース・タイプは以下の通りです。
-  SQLANYWHERE (Sybase Adaptive Server Anywhere および Sybase SQL/Anywhere)

-  MSSQL (Microsoft SQL/サーバー)

6

指定のデータベースまたはデータソースに接続を試みる際に使用する、ユーザーID/パスワード。
このパラメータはセキュリティ接続利用時でも必要です。
セキュリティ接続の場合、例えば、SA/TEST を入力して、データベースまたはデータソースの接続時にユーザーID SA、パスワード TEST を使用するように指定できます。(提供された値は使用されません。)

7

X_DBMENV.DAT ファイルが存在するディレクトリを次のように指定します: ...\x_win95\x_lansa

8

新規コレクションの名前。このパラメータを無視するには、*DEFAULT を指定します。

9

任意。
CTD 接続データ・オプション。
.ctd ファイルに含まれる接続情報を利用する場合は、Y を指定します。インポート・テーブルにのみ、.ctd ファイルに接続データが含まれます。
使用しない場合は、N またはブランクにします。

10

任意。
ユーザー ID/パスワード・オプションのプロンプト・オプション。
.ctd ファイルのユーザー ID とパスワードを使用する場合は Y です。

使用しない場合は、N またはブランクにします。

 

 

位置非固定のパラメータ

OLDCTD=

旧 .ctd ファイル名。前回テーブルの作成/変更に使用された .ctd ファイルです。新旧の .ctd ファイルは比較され、変更部分または新規の列が既存データを削除することなく、テーブルに追加されます。

 

 

位置非固定のパラメータは、他の引数とスペースをあけてで分けることで、コマンド行のどこにでも置くことができます。

例えば、ディレクトリ x_Lansa\source から実行されたこのコマンドは、myfile.ctd と myfile_old.ctd を比較して、テーブルに変更を加えます。このコマンドは、親ディレクトリ (この例では、 x_lansa ディレクトリ) から x_dbmenv.dat も使用することに注意してください。 
Runsql "…\myfile.ctd" LX_LANSA Y Y MSSQLS uid/pswd "…\x_win95\x_lansa"