9.138 MAIL_SET_OPTION
注意: 9.1 組み込み関数の規則 利用オプション
この関数を使用して、メール・システムに必要なさまざまなオプションを設定します。
この組み込み関数を使用する前に「電子メール組み込み関数に関する注意」を参照してください。
LANSA/AD 独自のオプション
オプション名
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オプション値
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オプションの省略値
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PRIORITY メッセージ優先度の指示
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'NORMAL' 'LOW' 'URGENT'
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'NORMAL'
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SENSITIVITY メッセージ・コンテンツの機密性の指示
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'NONE' 'PERSONAL' 'PRIVATE' 'CONFIDENTIAL'
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'NONE'
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IMPORTANCE メール・メッセージの件名やテキスト行などの、メール・メッセージのテキスト文字列に使用されるCCSID
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'NORMAL' 'LOW' 'HIGH'
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'NORMAL'
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MESSAGE_CCSID メール・メッセージの件名やテキスト行などの、メール・メッセージのテキスト文字列に使用されるCCSID
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String
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'65535'
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CONTENT_TYPE メッセージ・テキストに含められるコンテンツ・タイプ。例として'text/plain'や'text/html'などがあります。他の値を使用する場合もありますが、いずれの場合も、アプリケーションをテストしてコンテンツ・タイプが適切であることを確認する必要があります。このオプション値は検査されません。またメッセージ・テキストもコンテンツ・タイプに対する検査はされません。'text/html'コンテンツ・タイプを使用する場合、電子メール・クライアントによってはこれを表現できない場合があります。またいくつかのスパム・フィルターを通過する場合もあるので注意してください。
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String
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'text/plain'
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Visual LANSA 独自のオプション
オプション名
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オプション値
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オプション省略値
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PROFILENAME ログオン時に使用するプロファイル名の文字列。無効な値が指定され、かつMAPI_LOGON_UIが設定されている場合、MAPIはエラーを表示した後で名前のフィールドが空のログオン・ダイアログ・ボックスを表示します。
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String
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"Windows メッセージング設定"
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PASSWORD 証明文字列。メッセージング・システムがパスワード証明を必要としない場合、またユーザーにパスワード証明を入力させる場合は、このオプションを設定してはいけません。ユーザーが証明情報を入力する必要がある場合、ログオン・ダイアログ・ボックスを表示できるように、MAPI_LOGON_UIオプションまたはMAPI_PASSWORD_UIオプションを設定する必要があります。
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String
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None - 空の文字列
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MAPI_NEW_SESSION 環境の共有セッションを取得せずに、新たなセッションを作成するかどうかを指示します。MAPI_NEW_SESSIONオプションが設定されていない場合、既存の共有セッションが使用されます。
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Y/N
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N
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MAPI_LOGON_UI 環境の共有セッションを取得せずに、新たなセッションを作成するかどうかを指示します。MAPI_NEW_SESSIONオプションが設定されていない場合、既存の共有セッションが使用されます。
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Y/N
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N
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MAPI_PASSWORD_UI MAPIにパスワードだけのプロンプトを表示させ、ユーザーがプロファイル名を変更できないようにするかどうかを指示します。MAPI_PASSWORD_UIおよびMAPI_LOGON_UIの両方を設定してはいけません。ログオンに2つの異なるダイアログ・ボックスを選択することになるためです。
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Y/N
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N
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すべてのプラットフォームで適用できるオプション
以下のオプションはあらゆるプラットフォームで使用できます。
オプション名:
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オプション値
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オブションの省略値
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RECEIPT_REQUESTED 受信通知が必要かどうかを指示します。
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Y/N
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N
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引数
番号
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タイプ
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必須/任意
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記述
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最小長
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最大長
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最小小数桁数
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最大小数桁数
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1
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A
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必須
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オプション名 (上記参照)
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1
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20
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2
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A
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必須
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オプション名 (上記参照)
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1
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255
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戻り値
番号
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タイプ
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必須/任意
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記述
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最小長
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最大長
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最小小数桁数
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最大小数桁数
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1
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A
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任意
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戻りコード
OK : アクションが完了した
ER : エラーが発生した
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2
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2
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技術上の注記
- WindowsプラットフォームではMAPIインターフェースが使用されます。MAPIメール・プロバイダにログオンしてメッセージング・システムとのセッションを開始するために、MAIL_SET_OPTIONを呼び出さなければならない場合があります。指定された証明情報(パスワード)でセッションの妥当性検査が失敗した場合に、ログオン・ダイアログ・ボックスを表示させるには、MAPI_LOGON_UIオプションまたはMAPI_PASSWORD_UIオプションを設定します。ダイアログ・ボックスの表示を許可しない場合、すべてのログオン情報(デフォルトまたは指定された情報)は、有効でなければなりません。有効でない場合、MAPIログオン・フェーズでMAIL_SENDが失敗します。このとき失敗の原因に関する情報はほとんど利用できません。ここで設定された情報は、MAIL_SEND呼び出しが送信されて、ログオンの妥当性検査が実行されるまで使用されません。
- MAIL_SEND組み込み関数を使用してメッセージを送信しない限り、電子メール定義の詳細は消えてしまいます。
- エラーが発生した場合、電子メール定義の詳細はすべて消えてしまいます。処理を再開するには、MAIL_STARTを新たに呼び出す必要があります。
- 通常、PCメール・クライアントは、PRIORITY、SENSITIVITY、およびIMPORTANC電子メール・オプションを無視します。これらがユーザーの環境で適切に動作するかどうかの検証は、各ユーザーの責任で行う必要があります。
- RECEIPT_REQUESTED:メール・オプションのYは、スパム防止のため、PCメール・クライアントにより無視または無効にされるか、受信者のメール・サーバーで無効にされる場合があります。これがユーザーの環境で適切に動作するかどうかの検証は、各ユーザーの責任で行う必要があります。
例
以下の例では、この関数だけが掲載されています。MAIL_STARTの例を参照してください。その例では、各種組み込み関数を使用して電子メール・メッセージの詳細をすべて定義した後に電子メール・メッセージを送信しています。
********** COMMENT(Set receipt acknowledgement is required)
USE BUILTIN(MAIL_SET_OPTION) WITH_ARGS(RECEIPT_REQUESTED Y) TO_GET(#LEM_RETC)