参照フィールドは、リポジトリの継承機能の一形態です。リポジトリにフィールドを定義する際、既存のあるフィールドを参照フィールドとして設定することができます。これにより参照元と参照先の関連づけができ、参照元の特性をそのまま引き継ぐ(継承する)ことになります。参照元で次の定義を変更すれば、参照先にも反映されます。
別の参照フィールドから作成されたフィールドでない限り、任意のフィールドを参照フィールドとして使用できます。
あるフィールドが参照フィールドとして定義されると、必要に応じて、参照元フィールドから妥当性規則、トリガー、ヘルプ・テキストをコピーすることも可能です。この情報はフィールドの作成時にコピーすることも、フィールドの作成後に選択してコピーすることもできます。
参照フィールドには、参照元フィールドのビジュアライゼーションは適用されません。
参照元にプロンプト・ファンクションが定義されていれば、参照先フィールドでもこれを使えます。ただし、独自にプロンプト・ファンクションを定義した場合を除きます。
通常、参照フィールドの機能は、Visual LANSA ロジカル・モデラーで利用され、モデル内に属性データ型や標準フィールドがモデル内に確立されます。データベースの作成にLANSAのモデリング・ツールを使った場合、多くのフィールドが参照フィールドの機能を使っているはずです。
参照フィールドの例
参照フィールドは、日付によく使用されます。ほとんどのアプリケーションには日付があります。開始日、誕生日、申込日、終了日、納品日などです。すべての日付がDATEというフィールドを参照している場合、日付に関連する特定の妥当性規則とエラー・メッセージを、DATEフィールドからコピーできます。例えば、誕生日以外のすべての日付を現在の日付の60日以内とする場合、誕生日に対して、必要な特定の妥当性規則を作成します。日付フィールドのサイズが(例えば、年のYYがYYYYに)変更になった場合、変更する必要があるのはDATEフィールドだけです(ただし、そのような変更に伴って発生したレポートや画面の変更は、従来の方法で処理する必要があります)。
注:参照元のフィールドは削除できません。フィールドを削除しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。
セキュリティをさらに高めるため、参照フィールドは、別のフィールドに参照されていないときに削除されないように、システム・フィールドとして設定することがあります。
次のトピックも参照してください。
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リポジトリ・チュートリアルのフィールド作成演習「ステップ 4. 参照フィールド」 |