妥当性規則を定義する単位は3通りあり、次のように階層構造を成しています。
異なる単位の妥当性規則が重なる場合、ファンクション/コンポーネント単位、テーブル単位、フィールド単位の順序で検証処理を行います。RDMLで記述した検証処理は、データベースに対する操作の前に実行できます。一方、テーブル/フィールド単位の妥当性検証は、オブジェクト・アクセス・モジュール(OAM)を使ってデータベース操作を施した後で実施されます。
妥当性規則の重要性はフィールド単位のものが最も高く、その後テーブル単位、ファンクション/コンポーネント単位となります。テーブル内で使われるフィールドは、リポジトリに定義しておく必要があります。同じフィールドが例えば3つのテーブルにあれば、どのテーブルについても、リポジトリに登録された同じ定義を参照することになります。したがって各テーブルとも、フィールド単位の妥当性規則は同じように適用されるのです(複数のプログラムが同じテーブルを使う場合も同様)。したがって、フィールド単位の規則はテーブルに含まれ、テーブル単位の規則はファンクション/コンポーネントに含まれる、という階層構造が成り立ちます。ファンクション/コンポーネント単位の妥当性規則はテーブル/フィールド単位の規則に先立って検証されますが、テーブル/フィールド単位の規則の方がアプリケーションの動作を最終的に決定することになるので、重要性は高いと考えるのです。
妥当性規則の多くは、テーブル単位で定義することになるでしょう(「フィールド単位の規則とテーブル単位の規則」を参照)。