リポジトリに定義したフィールド (およびテーブル) 単位の妥当性規則は、オブジェクト・アクセス・モデル (OAM; Object Access Model、あるいは入出力モデル) に実装されます。したがって、妥当性規則が有効に働くためには、OAM が作成済みである必要があります。例えばあるデータ入力画面に、「社員番号」(Employee Number)というフィールドがあるとしましょう。このフィールドの妥当性規則が実際に検証されるのは、社員マスター・テーブルにレコードを追加するなど、社員番号フィールドが使われているテーブルを対象とした操作の時点です。データベースにレコードを追加する際、OAMで検証処理が実行され、エラーの場合はその旨が画面に表示されます。
リポジトリ内の妥当性規則を追加または変更した場合、テーブルに対する操作を改めて行う必要があります。この場合でもファンクションの側には影響がなく、したがって再コンパイルの必要もありません。フィールド単位の妥当性規則を変更する際は、影響がどのテーブルに及ぶか分析、確認してください。適切なOAMが再構築されるよう、個別に指示する必要があります。この変更は、LANSAによって検出されません。ただし、テーブル単位の妥当性規則については、変更すれば自動検出されるので、OAMの再構築を改めて指示する必要はありません。