「アクション・バー」(メニュー・バー)は、ウィンドウの最上部に並んだ選択肢で、実行したいファンクションを手早く起動することができます。メニュー名の部分をクリックすると、その下位のメニュー項目が、ドロップダウン・メニューの形で表示されます。
これは、(ビットマップ画像の表示に対応していない)文字端末を想定して、メニュー・バーと同等の機能を実現するための機構です。注:グラフィック表示に対応したフォームやコンポーネントを使えば、LANSAでも、この表示機能を完全に活かしたアプリケーションを開発できます。
LANSAでは、アクション・バーはプロセス・レベルで実装されています。このときのプロセスはSAA/CUA区画に定義したものでなければなりません。
プロセスの表示形態をアクション・バーとするためには、プロセス定義を編集する必要があります。
1行構成のアクション・バーは、次のように表示されます。
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|File Edit Options Help |
+-----------------------------------------------------------------+
このうち第1の選択肢(「File」)を選択するとプル・ダウン・メニューが現れ、次のような表示に変わります。
+-----------------------------------------------------------------+
| File Edit Options Help |
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| 1.Open |
| 2.Close |
| 3.DTX to H/O |
| 4.FAX to H/O |
+----------------+
実際には最大3行にわたるアクション・バーを、画面上部に表示できます。各行には6つまでの選択肢を置けるので、全体では18の選択肢を用意できます。
さらに、いずれかを選択肢したとき、最大9項目から成るプル・ダウン・メニューを表示することができます。したがって、合計で18×9 = 162種類までの選択肢を、1つのアクション・バーで制御できることになります。
表示レイアウトやそれぞれの選択肢、対応するプル・ダウン・メニューなどの設定は、「アクション・バー制御表」で行います。
プラットフォームについて
IBM i:IBM i アプリケーション用のアクション・バーとしてプロセスを定義する場合は、『LANSA/AD ユーザーガイド』の「アクション・バー・コントロール・テーブル」も参照してください。『LANSA/AD ユーザーガイド』では、IBM i アプリケーションに特有の事項が説明されています。
次のトピックも参照してください。
『LANSA テクニカル リファレンスガイド』の「アクションバー制御テーブル」
『LANSA テクニカル リファレンスガイド』の「SET_ACTION_BAR」
『Visual LANSA ユーザーガイド』の「[アクションバー制御テーブル]タブ」