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2.27.2 既存のアプリケーションの変換に必要なステップ

前の例のパーソナル・システム・アプリケーションは、慣れ親しんだLANSAパーソナル・デモンストレーション・システムを基にしています。作成時に、既存のアプリケーションを効率よく簡単に使用できるGUIアプリケーションに変換する方法を決定する必要がありました。

2つの選択肢がありました。インターフェース全体を再設計するか、グラフィカル要素を使用して既存の画面を作成しなおすことです。後者を選択すると、使いやすさとユーザーの生産性については利点がなくても、見た目はよいアプリケーションになります。

ここでは、インターフェース全体を再設計し、Visual LANSA機能の活用することを選択しました。既存のコードの大部分は、引き続き使用できます。

このアプリケーションを作成するステップは、以下の3つです。

データの確認

 

LANSAパーソナル・システムのメイン・メニューから、従業員、技能、部門、セクションに関連するさまざまな機能にアクセスできます。データ入力、表示、保守、および印刷の4つの機能があります。

システムの検証で、以下の主な特性がわかりました。

アプリケーションで必要な多数の要素のリストを作成しました。これらの要素は他のアプリケーションで再利用されると思われるので、再利用可能パーツにすることにしました。

コンポーネントの作成

従業員のリストのインターフェースを構築することを決定しました。表示される従業員は、選択された部門とセクションで決定します。名前で従業員を探すこともできなくてはなりません。

従業員のリスト

従業員のリストは、従業員名と従業員番号で構成されます。表示スタイルでは、以下の選択肢がありました。

直接従業員名を編集でき、従業員番号は編集できず、ユーザーは従業員名または従業員番号でソートできるので、リスト・ビューを選択しました。

部門とセクション

部門とセクションのわかりやすい表示スタイルは、部門とセクションの関係が階層的なので(部門は複数のセクションで構成される)、ツリー・ビューになりました。

ツリーのノードをクリックし、拡張したり折りたたむことができます。例のように、ノードの前にはアイテムがつきます。

技能

技能のリストは、ユーザーが技能に関連するすべての情報(技能、等級、取得日)を変更できるよう、グリッドとして表示する必要がありました。

賃金

賃金は、スピン・ボタンがついた編集ボックスで表示できます。ユーザーは、スピン・ボタンを使用して賃金を変更できます。

健康保険会員と従業員のタイプ

健康保険会員のフィールドは、はい/いいえの選択を表すので、チェック・ボックスで表示されました。

従業員のタイプ(臨時雇用と常時雇用)は、ラジオ・ボタンとして表示されました。通常、ラジオ・ボタンは、相互に排他的な選択を表すために使用されます。そのため、常に2つ以上のグループで使用される必要があります。

郵便番号

郵便番号のフィールドは、限られた郵便番号のセットだけを使用するので(実際にはこうならないことが多い)、コンボ・ボックスを選択しました。コンボ・ボックスは、ドロップダウンで定義できるので、リスト・ボックスではなくコンボ・ボックスを選択します。これにより、コンボ・ボックスのリストの部分は、ユーザーがクリックするまで表示されません。

メニュー

メニューの基礎に、MINSTDBTNメニュー・バーを選択します。ファイル、編集、ヘルプメニューが含まれます。

ファイルメニューの作成オプションを変更し、新しい従業員、セクション、および部門をユーザーが選択できるようにします。

アプリケーションの作成

すべてのコンポーネントを作成したら、アプリケーションの作成は、メイン・ウィンドウになるフォームを作成し、その上にコンポーネントを置くだけです。