ビジュアル・スタイルを設定する方法は2つあり、VisualStyleプロパティを使用するか、VisualStyleOfParentプロパティを使用します。
デフォルトでは、コンポーネントのVisualStyleプロパティは、*NULLに設定され、VisualStyleOfParentはTrueに設定されます。これは、コンポーネントは親のコンポーネントに割り当てられたスタイルを使用することを意味します。通常、親コンポーネントは、フォームです。
ほとんどの場合は、このデフォルトを変更しないことをお勧めします。ビジュアル・スタイルをフォームに割り当て、すべての他のコンポーネントのVisualStyleOfParentをTrueに設定すると、1つの値(フォームのVisualStyleプロパティの値)を変更するだけでフォームのすべてのコンポーネントのスタイルを変更できるからです。
例えば、アプリケーション全体のフォント・サイズを変更する必要がある場合があります。フォームが8ポイントのフォントを指定するビジュアル・スタイルVS_Normを使用しているとします。
このフォームのすべてのコンポーネントのフォント・サイズを12ポイントに変更する最も簡単な方法は、ビジュアル・スタイルVS_LargeをフォームのVisualStyleプロパティに割り当てることです。他のコンポーネントのVisualStyleOfParentをTrueに設定していれば、自動的にこのスタイルが継承されます。
もちろん、ラベルなど個々のコンポーネントのビジュアル・スタイルを変更する必要がある場合があります。この場合、VisualStyleOfParentをFalseに設定します。
スタイルは、設計時またはプログラムの実行時に設定できます。実行時にビジュアル・スタイルを変更するには、以下のように指定します。
SET COM(#MY_LABEL) VisualStyle('#VS_WARN')