省略時の処理
必須
指定したキー列/値 と一致するキーを持つレコードが、アクセス・テーブルに見つからない時に実行する処理です。
デフォルト:無視して処理を続行 (IGNORE)
ルール
使用できる値は以下のとおりです。
- エラー・メッセージを出して異常終了 (ABORT):指定したテーブルにアクセスを試みたファンクションが、問題の原因を示すエラー・メッセージを出して異常終了します。このオプションを使用して、継続的にデータベースの整合性を検査することができます。例えば、受注明細から受注見出しへのアクセス経路には必ずレコードが見つからなければなりません。受注明細に関連する受注見出しがない場合は、データベースに不整合が発生しているとみなされます。
- 無視して処理を続行 (IGNORE):指定したテーブルにアクセスを試みたファンクションは、レコードが存在しない場合もそれを無視して処理を続行します。このオプションは、上記の場合とは逆のアクセス・パスで有効です。例えば、受注見出しレコードは、それに関連する受注明細がなくても完全に有効です。
- 空の列のダミー・レコードを作成 (DUMMY):指定したテーブルにアクセスを試みたファンクションは、「実」レコードが見つからない場合に「ダミー」レコードを作成します。作成されるダミー・レコードでは、文字の列はすべてブランクに、数値の列はすべてゼロ (0) に設定されます。作成される「ダミー」レコードは、1つのみです。
- 列に N/AVAIL (使用不可) がセットされたダミー・レコードを作成 (N/AVAIL):指定したテーブルにアクセスを試みたファンクションは、「実」レコードが見つからない場合に「ダミー」レコードを作成します。作成されるダミー・レコードでは、数値の列すべてがゼロ (0) に、2 文字以内の長さの文字の列はブランクに、そしてその他の文字の列すべては収まる長さの範囲で文字列 "N/AVAIL" が設定されます。作成される「ダミー」レコードは、1 つのみです。
ヒントとテクニック
- N/AVAIL オプションは、レコードが存在しないという状況が偶発的に発生するような場合に役立ちます。例えば、保管されている請求テーブルから顧客マスター・テーブルへのアクセス経路でこのオプションを使用する場合があります。つまり、保管されている請求ファイルに関連する顧客名が見つからない (おそらく削除されていると想定される) 場合に、エラーを出す代わりに "N/AVAIL" を表示します。