応答本文には、求める必要な情報が含まれています。例えば、HTTP 要求を実行して、Google マップを使って地理座標を取得する場合、結果の座標は応答本文内に返されます。
(XPRIM_HttpRequest オブジェクトの) 応答オブジェクトの read メソッドの 1 つを使ってこの応答本文を読み込むことができます。
ほとんどの Web サービス、特に REST Web サービスは応答を JSON として返します。以前はXML が一般的な形式でしたが、最近は XML の影が薄くなり、XML データを送受信するサービスはほとんど見られなくなりました。
JSON 応答を効率よく読み込むには XPRIM_RandomAccessJsonReader または XPRIM_JsonReader を利用してください。
XPRIM_RandomAccessJsonReader を使って、自身の JSON データのどの部分でも読み込むことが可能です。これは名前またはインデックスで参照できます。
XPRIM_JsonReader は速度が速く、前方向専用のリーダーです。テープ上のデータを読むのと同じ手法で JSON データを読み込みます。JSON データは順番に読み込まれますので、JSON データの異なる領域に直接アクセスすることはできません。(データベース・サービスから戻されたデータなどの) 大きな JSON データを読み込む場合、XPRIM_JsonReader を利用するようにしてください。(XPRIM_RandomAccessJsonReader が使用するメモリ量は JSON データのサイズに相関することに対して) これはメモリ使用量が非常に少ないです。
多くの場合、 XPRIM_JsonReader に対して XPRIM_RandomAccessJsonReader を選択するのが、使いやすいでしょう。JSON データが非常に大きい場合を除き、常に XPRIM_RandomAccessJsonReader を利用するようにしてください。
例 - 応答本文を JSON として読み込む
Google マップのジオコーディング要求を実行すると、次のような応答を受け取ります。
{
"results" :
[
{
"formatted_address" :"1600 Amphitheatre Parkway, Mountain View, CA 94043, USA",
"geometry" :
{
"location" :
{
"lat" :37.4224764,
"lng" :-122.0842499
}
}
]
}
ここで注目するのは、lat と long の値です。これは、 results (element 1) >> geometry >> location 経由でアクセスできます。
Define_Com Class(#XPRIM_HttpRequest) Name(#Req)
Define_Com Class(#XPRIM_RandomAccessJsonReader) Name(#Reader)
...
#Req.DoGet Url('https://maps.googleapis.com/maps/api/geocode/json?...')
* 要求が正しく実行されたか確認
If (#Req.Response.IsSuccessHttpStatusCode)
* 応答のJSON リーダー・ソースを HTTP 要求から設定
#Reader.SetSourceHttpResponse HttpResponse(#Req.Response)
* ('lat' と 'lng' 値が含まれている) 'location' オブジェクトにナビゲート
* ナビゲーション・パスを指定して、'location' エレメントへナビゲート
* パスの名前とインデックスはスラッシュで区切る
#Reader.BeginObjectWithPath Path('results/1/geometry/location')
* 緯度と経度の値を取得
#Latitude := #Reader.ReadNumberWithName('lat')
#Longitude := #Reader.ReadNumberWithName('lng')
* "BeginObject" を "EndObject" で終了
#Reader.EndObject
Endif
次は: 無効な応答を確認