8.2.4 ファイル・データの含有および処理

[ファイル・データの含有]オプションを使って、ファイルを配布する時にファイル・データを含めるか、ファイルがすでにある場合は、新しいファイル・データとの関連で、既存のファイル・データをどのように管理するかを決定します。

 

 

アプリケーションのパッチや後続バージョンのインストールでファイル定義が変更されない場合、不必要なファイル・データのアンロードやリロードを避けるには、[データを除外]、[既存データを再ロード] のオプションを使用してください。

また、MSI のインストール後 DAT ファイルは削除されることに注意してください。パッチでテーブル・レイアウトが変更されていたり、データが異なる場合は、パッチにこのデータが含まれますが、それ以外は、このファイルをパッチで使用できないということです。ですから、煩雑な問題を避けるためにも、パッチでは常に [データを除外]、[既存データを再ロード] のオプションを使用するようにしてください。

パッチ作成時は、提供する全てのファイルを確認し、ファイル・データのオプションを [データを除外]、[既存データを再ロード] に変更することが強く推奨されています。

使用可能な処理オプションは、以下のとおりです。

 

ファイル・データ・オプション

アクション

[データを除外]、[既存データを読み飛ばす]

パッケージにファイル・データは含まれません。ファイルが既に存在する場合、すべてのデータが削除されます。

[データを除外]、[既存データを再ロード]

パッケージにファイル・データは含まれません。ファイルが既に存在する場合、すべてのデータが保持されます。

ファイル定義が変更されていないパッチのインストール時は、ファイル・データのアンロード、リロードを避けるため、このオプションを使用してください。

これが省略値のオプションです。

[データを含める]、[既存データを読み飛ばす]

パッケージにファイル・データが含まれます。ファイルが既に存在する場合、すべてのデータが削除され、パッケージのデータがロードされます。

[データを含める]、[重複するものを無視]

パッケージにファイル・データが含まれます。ファイルが既に存在する場合、すべてのデータが保持され、パッケージのデータがロードされます。パッケージ・データの重複しているレコードは無視されます。

[データを含める]、[重複するものを置換]

パッケージにファイル・データが含まれます。ファイルが既に存在する場合、すべてのデータが保持され、パッケージのデータがロードされます。パッケージ・データの重複しているレコードは既存のレコードを置換します。

[データを含む(新規ファイルのみ)]

このオプションは廃止予定です。次回のリリースで削除されます。

既存のファイルがない場合、ファイルデータはパッケージに含められ、インストールされます。

アプリケーション内にファイルが既に存在する場合、ファイル・データ処理は行われません。

[データを含む(既存のファイルのみ)]、[既存データを読み飛ばす]

このオプションは廃止予定です。次回のリリースで削除されます。

ファイルデータはパッケージに含められますが、既存のファイルがある場合にのみインストールされます。既存のファイル・データは再ロードされません。

[データを含む(既存のファイルのみ)]、[重複するものを無視]

このオプションは廃止予定です。次回のリリースで削除されます。

ファイルデータはパッケージに含められますが、既存のファイルがある場合にのみインストールされます。既存のファイル・データは、新しいファイル・データの後に再ロードされ、パッケージ内の重複したレコードは無視されます。

[データを含む(既存のファイルのみ)]、[重複するものを置換]

このオプションは廃止予定です。次回のリリースで削除されます。

ファイルデータはパッケージに含められますが、既存のファイルがある場合にのみインストールされます。既存のファイル・データは、新しいファイル・データの前に再ロードされ、パッケージ内の重複したレコードは既存のレコードと置換されます。