フレームワーク・マネージャーには、フィルターやコマンド・ハンドラーで起こった問題の特定を支援する基本トレース・サービスがあります。
トレース・サービスは標準の LANSA アプリケーションのデバッグや追跡機能と共に使用することも、単独で使用することもできます。
Windows アプリケーションでは 3 通りの avRecordTrace メソッドの内の1つまたは複数の方法で、使用しているアプリケーションに追跡機能を追加することができます。
現在、avRecordTrace は、次に示すようにほぼすべてのトレースで使用されています。
Invoke #AvFrameworkManager.AvRecordTrace Component(#Com_Owner)
Event('The search button was clicked')
avRecordTraceAValue は、特に英数字の値をトレースする時のためにまだサポートされています。
Invoke #AvFrameworkManager.AvRecordTraceAValue Component(#Com_Owner)
AValue(#Empno) Event('Employee selected')
avRecordTraceNValue は、特に数字の値をトレースする時のためにまだサポートされています。
Invoke #AvFrameworkManager.AvRecordTraceNValue Component(#Com_Owner)
NValue(#Salary) Event('Salary found')
avRecordTraceメソッドはトレースが始まるまで何もしません。
これは、トレースオペレーションによるアプリケーションのパフォーマンスのオーバーヘッドが通常小さいことを意味しています。
avTrace プロパティを次のように設定することでトレースがプログラム的にオン/オフされます。
Set #AvFrameworkManager avTrace(TRUE)
Set #AvFrameworkManager avTrace(FALSE)
ユーザーがフレームワークをデザイナーとして使用している場合は、メニューオプションフレームワーク -> トレース - アプリケーションレベルまたはシステムレベルのメニューオプションで、いつでもトレースをオン/オフできます。
VLF アプリケーション内にトレースのオンとオフのコマンドを組み込んでおくことが推奨されています。これにより、エンドユーザーからトレースの詳細を入手することができるようになります。例えば、提供の VLF-ONE デモンストレーションにはこのオプションが含まれています。
左ススライダー・ペイン DF_SLIDLB にこれに関連するコードがあります。
#avFrameworkManager.Avtrace := True
#avFrameworkManager.Avtrace := False