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ユーザー権限アクセス・サービス

このドキュメントは VLF オブジェクト権限が有効な場合のみに適用されます。

VLF-ONE

VLF-ONE は、Web ブラウザ・ベースのため VLF-WIN とは異なる権限導入を利用しています。

VLF-ONE では、ユーザーがオブジェクトを利用する権限がない場合、現在の実行コンテキストにこれは存在しません。

ですから、ユーザーがあるオブジェクトに対して権限があるかどうかを確認するには、現在の実行コンテキストで利用可能かどうかを調べます。

これは、メソッド #avFrameworkManager. avCheckAvailability を実行することで可能となります。

オブジェクトの [ユーザー オブジェクト タイプ] を UserObjectName() のパラメータとして引き渡す必要があります。

この結果は IsAvailable という名前のブール値になります。 

VLF-WIN

VLF サービス・マネージャーは指定したオブジェクトの現在のユーザーの権限にアクセスする機能を提供します。例えば、このサービスでコンポーネントが、ボタンやスイッチの有効/無効を決定するのを支援します。これはWindowsアプリケーションのみに適用されます。

Windowsアプリケーションでは、オブジェクトに対する現在のユーザーの権限はavCheckUserAuthorityメソッドで呼び出します。

メソッドavCheckUserAuthorityのパラメータ
名前 使用方法

To

必須。このパラメータでチェックするオブジェクトのタイプを指定する。指定する値はAPPLICATION、BUSINESSOBJECT、COMMANDLEFT。値はどのケースでも指定できる

 

Named

必須。チェックするオブジェクトのユーザー・オブジェクト名/タイプ

 

InContext

オプションでコマンドにのみ必要。このパラメータはコマンドが関連付けられているオブジェクトのユーザー・オブジェクト名/タイプを指定する。現在のオブジェクトの省略値

 

ReturnValue

必須。trueまたはfalseを返す。trueの場合はユーザーがオブジェクトを使用する権限を持っていることを、falseの場合は持っていないことを表す

 

 

オブジェクトの権限のチェックの例

現在のユーザーのデモ・アプリケーションに対する権限をチェックし、その答えを変数#STD_BOOLに返します。

 

Invoke Method(#avFrameworkManager.avCheckUserAuthority) To(APPLICATION) Named(DEMO) ReturnValue(#Std_Bool)

 

現在のユーザーのOrganizationビジネス・オブジェクトに対する権限をチェックし、その答えを変数#STD_BOOLに返します。

 

Invoke Method(#avFrameworkManager.avCheckUserAuthority) To(BUSINESSOBJECT) Named(DEM_ORG) ReturnValue(#Std_Bool)

 

現在のユーザーのResourceビジネス・オブジェクトの詳細コマンドに対する権限をチェックし、その答えを変数#STD_BOOLに返します。

 

Invoke Method(#avFrameworkManager.avCheckUserAuthority) To(COMMAND) InContext(DEM_ORG_SEC_EMP) Named(DETAILS) ReturnValue(#Std_Bool)

 

現在のユーザーの現在のオブジェクトの詳細コマンドに対する権限をチェックし、その答えを変数#STD_BOOLに返します。

 

Invoke Method(#avFrameworkManager.avCheckUserAuthority) To(COMMAND) Named(DETAILS) ReturnValue(#Std_Bool)