フィルターやコマンド・ハンドラーがある場合、重複したインスタンスリストのコードがあるかもしれません。
この際、デザイナーがインスタンスリストで使用されるキー構造の変更や列の追加を決定した場合、面倒なことになる場合があります。これは、新しいインスタンスリストのフォーマットを使用するようすべてのフィルターを変更する必要があるためです。
これを回避するには、インスタンスリストの操作コードすべてを、全フィルターが共有する 1 つの Visual LANSA 再利用可能パーツに含めて集中管理を行います。この再利用可能パーツ内のメソッドは VF_AC007 (VLF-WIN) および VF_AC0007O (VLF-ONE) のフィルター参照に渡すことができます。これにより、メソッドをフィルターの一部であるかのように実行することができます。
通常このような集中管理された再利用可能パーツは「コントローラー」と呼ばれ、これと通信する必要のあるすべてのプログラム内で scope(*Application) オブジェクトとして宣言されます。
提供されている VLF-ONE コンポーネントの DF_EMCTLO は、簡素なコントローラーの例です。デモ・コンポーネントの中には、これを利用して、サーバーの PSLMST や PSLSKL デモ・データーベース・テーブルへの共通インターフェース処理を行っているものもあります。