2.2 WindowsのJava Service Manager管理

Windows上のJava Service Manager管理はサービス・アプリケーションです。

開始方法

Windowsの場合、JSMサービスの[スタートアップの種類]を[自動]に設定すると、システム起動時にMicrosoftサービス・コントロール・マネージャによってサービスが自動的に開始されます。[手動]に設定した場合、Microsoftサービス・コントロール・マネージャを使用してJSMアドミニストレータを開始する必要があります。

JSMアドミニストレータは、Java仮想マシンを開始し、Java Service Managerを起動します。管理プログラムがアップグレードを実行した場合、JSMは停止します。

アップグレードが原因で管理プログラムが停止した場合、JSMアドミニストレータを再度開始します。

ユーザーがログオフしたときにJSMサーバーが終了しないようにするには、JVMオプション-Xrsが必要です。

プログラム・オプション

JSMアドミニストレータの構成では、jsmmgrdta.txtファイルでオプションを指定します。

Priority

JVMのプロセスの優先順位。
可能な値は、LOW、HIGH、NORMAL、BELOWNORMAL、またはABOVENORMALです。
省略値はNORMALです。

Instance

インスタンスのパス。
省略値は..\JSMInstanceです。

JVM

Javaプログラムを実行するためのパス。
別のJREまたはJDKを指定する場合は、Javaプログラムへの絶対パスを使用してください。
例:C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_22\bin\java
省略値は javaです。

JVMOptions

Javaプログラム・オプション。
省略値はありません。
出荷時の値は -Xms128M -Xmx128M -Xrs -Djava.endorsed.dirs=.\endorsedです。

JSMと互換性があるのは32ビットJREまたはJDKのみです。JSMアドミニストレータが64ビットWindowsで実行している場合でも、32ビットJREまたはJDKをインストールする必要があります。

トレースの消去

[トレースのクリア]はトレースや一時ディレクトリ内のファイルやサブディレクトリを消去します。

これは、対話モードまたはバッチ・ジョブとして実行できます。インスタンスのパスはjsmmgrdta.txtファイルのから取られます。(「WindowsのJava Service Manager管理」のプログラム・オプションを参照)

トレースの消去はコマンド・ライン、または[スタート]、[すべてのプログラム]メニューから実行できます。次の3つのオプションのいずれかを使用できますが、これは全て任意です。

/batch
トレースの消去をバッチ・ジョブとして実行

/temp
一時ディレクトリ内のファイルとサブディレクトリのみを消去します。

/trace
トレース・ディレクトリ内のファイルとサブディレクトリのみを消去します。

対話モード例:

[スタート]、[すべてのプログラム]メニューで[トレースのクリア]を選択します。

[インスタンスのクリア]ダイアログからトレース消去時の希望のアクションを選択します。

これにより、以下のことが行われます。

clrjsmは、トレース、一時ファイルを消去します。(省略値)
clrjsm /trace /tempは、トレース、一時ファイルを消去します。
clrjsm /tempは、一時ファイルを消去し、トレース・ファイルは消去しません。
clrjsm /traceは、トレース・ファイルを消去し、一時ファイルは消去しません。

バッチ・モードの例

clrjsm /batch は、トレース、一時ファイルを消去します。
clrjsm /batch /trace /tempは、トレース、一時ファイルを消去します。
clrjsm /batch /temp は、一時ファイルを消去し、トレース・ファイルは消去しません。
clrjsm /batch /traceは、トレース・ファイルを消去し、一時ファイルは消去しません。