5.15.3 SMSServiceのプロパティ

以下にSMSService.propertiesの内容を示します。これらは、LANSA Integratorの標準インストールに付属しています。これらの値は、SERVICE_LOADコマンドを実行すると省略値でロードされます。

SMSService.propertiesファイルはキーワードの2つのセットで構成されます。1つはHTTP転送に関するセット、もう1つはSMTP転送に関するセットです。

省略値ではHTTP転送がSMSServiceによって使用されます。SMTP転送を使用するには、transport=*httpプロパティのコメントを外し、transport=*smtpプロパティがアクティブになることを許可するか、transport=*httpプロパティの後にtransport=*smtpプロパティを追加します。または、TRANSPORTコマンドのキーワードを使用して、転送プロパティ値をオーバーライドします。

HTTPまたはSMTP転送を使用する場合、SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーのディレクティブに従ってSMSService.propertiesファイルで省略値を設定する必要があります。または、アプリケーションでSETコマンドを使用して、これらの値を実行時に設定します。

 

#!<studio-project id="20000000-000000" name="lansa">

#

# SMSService resources ( Default )

#

transport=*smtp

port=25

server=nnn.nnn.nnn.nnn

subject=user+password

from.address=person@mycompany.com

mail.domain=mycompany.com

mobile.domain=smscompany.com

# charset=iso-8859-1

# encoding=ISO8859_1

#

transport=*http

provider=*streetdata

uri=/admin/msg.php

host=www.streetdata.com.au

secure=*yes

account.user=12345

account.password=abcde

# sender=identifier

#

#!</studio-project>

 

次に、SMSServices.propertiesファイルで定義されるキーワードについて説明します。

キーワード

transport

SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーへのSMS詳細の送信に使用する転送メカニズムの指定に使用されます。

以下の2つのオプションがあります。

値が*SMTPの場合、SMS詳細はSMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーにメールで送信されます。

値が*HTTPの場合、SMS詳細はHTTPを使用して送信されます。

選択した転送は、ほとんどの場合、SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーで登録するサービスに基づきます。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでTRANSPORTキーワードを使用します。

provider

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。 この値でどのSMSプロバイダーを使用するのかを指定します。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでPROVIDERキーワードを使用します。

uri

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。

SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーから提供されるHTTPリソースです。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでURIキーワードを使用します。

host

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。

SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーから提供されるホスト値です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでこのHOSTキーワードを使用します。

sender

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。

これにより、SMSメッセージの送信者を特定します。プロバイダーによってはこの機能をサポートしていないため、この機能の使用は任意です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでこのSENDERキーワードを使用します。

secure

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。

SSL (暗号化されたHTTPS)を使用して詳細を送信するには、この値を*YESに設定する必要があります。

インストール時の省略値は*NOです。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでSECUREキーワードを使用します。

account.user

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。

SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーから提供されるアカウント名です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでACCOUNT_USERキーワードを使用します。

account.password

このキーワードは*HTTP転送でのみ使用されます。

アカウントのパスワードです。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでACCOUNT_PASSWORDキーワードを使用します。

port

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

SMTPメール・サーバーが実行するTCP/IPポートです。

省略値は25です。

このキーワードは任意です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでPORTキーワードを使用します。

server

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

SMS詳細を含むメール送信に使用しているSMTPサーバーのアドレスです。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでSERVERキーワードを使用します。

subject

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

メールの件名が含まれます。

通常、この中には、使用しているSMSゲートウェイのユーザー・アカウントとアカウント・パスワード(形式はユーザー+パスワード)が含まれます。プロバイダーでは各自の形式を用意しているため、プロバイダーで形式を確認してください。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでSUBJECTキーワードを使用します。

from.address

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

SMSゲートウェイ・サービス・プロバイダーからのメール応答の戻り先アドレスです。このような応答にはSMSステータス情報(SMSの失敗など)が含まれます。

通常は、企業のいずれかのメール・アドレスになり、おそらくこのような応答受信専用のアドレスになります。有効なメール・アドレスにしてください。多くのプロバイダーでは、すでに登録されているアドレスしか受け入れません。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでFROMキーワードを使用します。

mail.domain

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

SMTP HELOコマンドで発行されるメール・ドメインです。この値によって、これがメール・ドメインであることがSMTPサーバーに伝えられます。

このキーワードは任意です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでMAILDOMAINキーワードを使用します。

mobile.domain

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

メールとSMS詳細の送信先メール・ドメインです。

通常、この値の先頭はSMSの送信先携帯番号になります。例えば、SMSを12345678という番号に送信し、携帯ドメインがstreetdata.com.auの場合、メッセージの送信先のメール・アドレスは12345678@streetdata.com.auになります。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでMOBILEDOMAINキーワードを使用します。

charset

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

本文と件名の文字セット・エンコーディングです。

このキーワードは任意です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでCHARSETキーワードを使用します。

encoding

このキーワードは*SMTP転送でのみ使用されます。

本文エンコーディングです。

このキーワードは任意です。

この値をアプリケーションでオーバーライドするには、SETコマンドでENCODINGキーワードを使用します。