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8.4.3 Excel データ・ソース・ディレクティブ
読み込み対象のMIMEタイプのファイル・データ・ソースがapplication/vnd.ms-excelの場合、そのファイルはExcelドキュメントとして扱われ、Excelの定義を使用して、ユーザー・エージェントによるExcelドキュメントの読み書きを制御できます。
通常、excel.convertディレクティブは、Excelシートを読み込み、リモート・ホストに送信されるCSVまたはTSVデータ・ソースを作成するために使用されます。excel.convertディレクティブがない場合、Excelファイル全体が内容タイプapplication/vnd.ms-excelで送信されます。ExcelシートがCSVまたはTSVに変換される場合、csv.uriまたはtsv.uriエントリーでURLクエリー文字列が提供されますが、excel.convertエントリーによって、使用される内容タイプとcharsetのエンコーディングが決定します。
キーワード
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説明
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excel.sheet.read
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ホストに送信されるExcelシートを定義します。ディレクティブがない場合、最初のExcelシートが使用されます。
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excel.sheet.write
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Excelドキュメントの作成時に使用されるExcelシートを定義します。ディレクティブがない場合、Sheet1が使用されます。
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excel.trace
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excel.traceディレクティブが存在し、その値が*yesの場合、Excelの読み込み結果がトレース・ファイルexcel-trace.txtに書き込まれます。
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excel.filter.empty
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省略値では、データがない行は除外されます。除外しないようにするには、このディレクティブの値を*noに設定します。
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excel.scale
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汎用形式の数値セルに使用される小数点以下の桁数を指定します。省略値は4です。
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excel.dateformat
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省略値では、日付値の書式はyyyy-MM-ddパターンを使用して設定されます。 このディレクティブを使用して、各自の日付書式パターンを指定します。 dd/MM/yyyy
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excel.convert
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ホストにデータを送信する前に、適用するデータ変換を定義します。 以下のオプションを使用できます。 text/comma-separated-values application/comma-separated-values text/tab-separated-values application/tab-separated-values
追加のcharset属性により、データapplication/comma-separated-valuesのエンコーディング(charset=utf-8)が制御されます。
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excel.convert.decimal
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excel.convert.decimalディレクティブがあり、その値が*yesの場合、数値セルの値には、省略値のロケールの小数記号に変換された小数点が付きます。
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excel.read.value.trim
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*none、*both、*leading、*trailing。省略値は*both
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例えば、これらの定義により、注文データの内容がコンマ区切り値でホストに送信されます。
excel.sheet.read=order-data
# excel.sheet.write=Sheet1
# excel.trace=*yes
# excel.filter.empty=*no
# excel.convert.decimal=*yes
excel.convert=text/comma-separated-values; charset=utf-8
# excel.convert=text/tab-separated-values; charset=utf-8
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