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複数言語テキスト変数の概念

言語テキスト変数もシステム変数と同様、リポジトリ定義において、フィールドの省略値、妥当性規則、RDMLコマンドのパラメータなど、さまざまな場面で使われます。

システム変数とは異なり、言語テキスト変数は区画に固有です。

次に示す文字列の例は、内容は同じですが記述言語が違っています。

"Locate Employee by Name"

"Ricerca Alfabetica Impiegati"

"Zoek Werknemer op Naam"

 

画面やレポート、メッセージに表示する文字列を、使用言語に応じて切り替える場合、「*MTXT」で始まる言語変数を使います。

フィールドの説明文にこの「*MTXT」変数を記述しておけば、画面には、言語に応じて置き換えた文字列が表示されることになります。

システム変数(「システム変数の考え方」で説明)の場合と同様、言語変数も次のような場面に現れます。

妥当性規則の記述に言語変数を使うと、次のような利点があります。

例えば次のような言語変数を作成したとしましょう。

*MTXTMON

「月曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTTUE

「火曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTWED

「水曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTTHU

「木曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTFRI

「金曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTSAT

「土曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTSUN

「日曜日」を意味する各種の言語の表現

*MTXTERR001

「曜日として不適切」を意味する各種の言語の表現

このとき、値規則のリストを、リポジトリ、テーブル、またはRDMLプログラムに1つ入れるだけで、現在の言語で曜日の妥当性検査を実行でき、現在の言語でエラー・メッセージを発行することができます。

さらに、*MTXT変数のリストが増加するにつれて、*MTXT変数は別のアプリケーションで繰り返して使用されるようになります。「*MTXTMON」、「*MTXTTUE」などの変数を、画面やレポートの列見出しにも使うことができます。

注:「*MTXT」変数を活用する場合は、標準の命名規約を決めておくとよいでしょう。

次のトピックも参照してください。

Visual LANSA ユーザーガイド』の「言語変数の作成

リポジトリ・チュートリアルの「REP004 – システム変数と言語変数