現在地: Visual LANSA を使用したWeb アプリケーション > 3. Web ページの解析 > 3.4 IBM i Webサーバーの利用

3.4 IBM i Webサーバーの利用

IBM i Web サーバーで Web アプリケーションを実行する場合、必要なオブジェクトが IBM i 環境に配布されていることを確認する必要があります。まず最初のステップは、アプリケーションに必要となる LANSA オブジェクトをチェックインして「コンパイル」することです。

みなさんは恐らくファイルのチェックイン方法には慣れ親しんでいることでしょう。Web をターゲットにした Web ページや再利用可能パーツのチェックインは、表面上はほぼ同じです。ただしその内側には、知っておかなくてはいけない微妙な相違点が何点かあります。

コンパイルが「コンパイル」ではない時

Web をターゲットとした Web ページや再利用可能パーツをチェックイン (または配布) してコンパイルした時、このオブジェクトは実際には IBM i で「コンパイル」された訳ではありません。実際には何が起きているかというと、HTML や JavaScript を含む数々のファイルは IDE 環境で生成され、IBM i にコピーされています。IBM i で再生成されません。

つまり、HTML ファイルのランタイムへの参照はすべて Visual LANSA 環境の現在のランタイムがベースになっているのであり、IBM i のランタイム環境ではありません。多くの場合、Visual LANSA と IBM i システムは同リリース・レベルのはずなので、これでも問題はありません。

ただし、この Web アプリケーションを別の LANSA システムにエクスポートした時は、このランタイム・バージョンが問題となってきます。この場合、生成されたファイルは再生成されずに、再コピーされ、そのまま IDE 内でファイルを生成するために使用したランタイムが参照されています。ですから、いずれの LANSA システムでも、配布されたオブジェクトに必須の Web ランタイムがインストールされていることを確認することが重要です。

IBM i Web サーバーの設定および構成についての詳細は、「LANSA/AD 管理者ガイド」を参照してください。