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6.1 URL の構文

Visual LANSA の Web ページを実行する際に使用される URL の構文は、次のような形式になっています。

http://[ドメイン]:[ポート]/[構成]/[区画]/[webpage].html

または

http://[ドメイン]:[ポート]/[構成]/[区画]/[webpage].html?[パラメータ]=[値]

パラメータは URL の後に ? を付けて任意で追加でき、特定の言語を指定したり、Web アプリケーション開発時に有効なオプションが簡単に利用できるようにします。

IDE から Web ページを実行する際に、生成される URL は次のようになります。

http://localhost:2044/lansa14/dem/ xvlwebtst.html?lang=eng&developer=yes

同じ Web ページを IBM i の Web サーバーで実行する場合、次のように URL が少々異なります。

http://myibm:1010/dc-pgmlib/dem/ xvlwebtst.html?lang=eng&developer=yes

URL の意味

[ドメイン]:[ポート]

localhost:2044
または
myibmi:1010

URL は常にドメインと認証ポート番号で始まります。ローカルの PC localhost から実行していて、この URL をネットワーク上の誰かと共有したい場合、localhost を自身の PC 名に置き換えてください。デフォルトのポート番号 80 を使用しない場合、ポート番号は認証されていなければいけません。

[構成]

lansa14
または
dc-pgmlib

Windows では、現在の構成の名前です。IBM i では、LANSA インストールと関連付けられているプログラム・ライブラリです。

[区画]

dem

実行を開始する区画

[Web ページ].html

xvlwebtst.html

実行している html ページ、つまり Web ページのID に接尾辞 .html を付けたもの。

[パラメータ]=[値]

 

URL の ? の後に、様々なパラメータや値を追加することで、Web ページの実行方法に影響を与えます。

 

lang=eng

3 文字の言語パラメータです。例えば英語は eng となります。言語が指定されない場合、デフォルトの言語が使用されます。

 

developer=yes

生成 JavaScript ファイルの最新版が使用されていることを確認できるよう、開発環境からの実行時は URL に developer パラメータが自動的に追加されます。

実稼働のサイトでは、Developer=Yes のパラメータを絶対に使用しないでください。これは開発用の専用機能です。万が一使用された場合は、パフォーマンスに甚大な影響を与える可能性があります。

 

debug=yes, katew10:51234

開発環境からデバッグ・モードで Web ページを実行する場合、<コンピュータ名>:<デバッグ・ポート> を含むデバッグ設定が自動的に URL に追加されます。

これらの設定は [LANSA の設定] > [デバッグ] で確認できます。

 

カスタマイズされたパラメータを URL に追加することも可能です。

URL のネーミング規則

URL で有効な文字は、Aa-Zz と 0-9 のみです。その他の文字はすべて '-' (ハイフン/マイナス記号) に置き換えられます。例えば、dc@pgmlib は URL では dc-pgmlib に置き換えられます。この制限は言語に基づく複雑な問題を避けるために行われます。

URL は常に小文字で構成されていなければいけません。生成されるファイルはすべて小文字で作成されます。IBM i のファイル名は大文字・小文字を区別するため、異なる場合は実行時にエラーとなります。