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7.1 キャッシュ・マニフェスト・ファイルの利用

どのブラウザでもページやリソースをキャッシュすることができますが、このブラウザは他のものをキャッシュするスペースを作るために、いつでもキャッシュ内のアイテムを置き換えることも可能です。この問題の対策として、キャッシュ・マニフェスト・ファイルが HTML5 に導入されました。

オフライン・サポートを可能にするため、Web ページのコンパイル時にキャッシュ・マニフェスト・ファイルが作成されます。ここには、オフラインのユーザーが現在の Web ページを使えるように、ブラウザがキャッシュすべきファイルがすべて指定されます。

適切なリソースが追加されたキャッシュ・マニフェスト・ファイルを利用することで、オフライン時にユーザーがリフレッシュ・ボタンを押しても、アプリケーションはロードされ、正しく作動するのです。この場合、ブラウザはキャッシュ・マニフェスト・ファイルそのものが変更されると (Web ページの再コンパイル時)、リソースをリフレッシュするのみです。
例えばサンプルのアプリケーションのオフライン・サポート付きのモバイル・アプリには Web ページ xDOMain があります。これを開くと、派生リソースのリストが表示されます。

これらのオブジェクトは、Web ページでアプリケーション・キャッシュを使用することを指定すると、自動的に含まれます。この Web ページがコンパイルされると、生成されたキャッシュ・マニフェスト・ファイル <web ページ>.appcache ファイルにオブジェクトのリストが含まれます。Web ページが実行されると、ブラウザは指定のクライアントでは Web サーバーを経由せずに、これらのリソースが使用可能であることを認識しています。

この Web サーバーの切断により、Web ページはサーバーにアクセスすることなく、完全なロードや実行ができるようになります。このように、このアプリケーションは完全なオフライン状態で実行できます。このオプションは、多くのケースであった方が良いことは確かなのですが、開発者はアプリケーション・サーバーのデーターベースの読み込みや、書き込みの必要なしにアプリケーションの実行が可能かどうかを確認する必要があります。

注:オフライン・サポート機能を利用する予定の場合、アプリケーションはシングル・ページ・アプリケーションとして設計することが推奨されています。この時、アプリケーションの各 Web ページは、それぞれ独自のキャッシュ・マニフェストへリンクされ、暗黙的にキャッシュが別々に行われます。