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11. LANSA for the Webアプリケーションの配布
考慮事項
- インストールをビルドするマシンは、アプリケーションが完全に機能する状態でなければいけません。多くの構成ファイルが生成環境から直接引き出されるため、これは非常に重要です。
- Windows 上の LANSA for the Web のアプリケーションは 3 つの論理パーツより構成されています。Web サーバー (例 IIS)、データ・アプリケーション・サーバー (LANSA)、データベース・サーバー (例 SQL サーバー) の 3 つです。非常にトランザクションが多い環境においても、専用マシンにデータベース・サーバーを置き、データベースにできるだけ多くの RAM を割り当てることができるようにすることが、もっとも一般的です。そして、別のマシンに Web サーバーとデータベース・アプリケーション・サーバーを一緒にインストールし、ここでも LANSA 処理の実行に RAM の多くが使用できるようにします。スループットの高いシステムでは、複数のWeb サーバー/データベース・アプリケーション・サーバーがインストールされ、負荷分散装置を使って負荷を共有したり、簡素な DNS ラウンド・ロビンで複数のIP アドレスを設定し、サーバー間の負荷を分散したりします。
- Linux および IBM i サーバーでも、LANSA for the Web の全て、もしくは一部をホストすることができます。Windows と部分的にその他のサーバーを使用する、よくあるパターンは次の通りです。
- Windows の Web サーバー、IBM i のデータベース・アプリケーション・サーバーおよび DB2 のデータベース・サーバー。
- Linux の Web サーバー、Windows のデータベース・アプリケーション・サーバーおよび SQL Server のデータベース・サーバー。
- Windows の Web サーバーとデータベース・アプリケーション・サーバー、および Linux のOracle データベース・サーバー。
- Web サーバーで IIS を有効にする必要があります。インストールで必要な構成は自動的に行われるので、特別な設定は必要ありません。
- Web 構成のユーザー ID でデータ・アプリケーション・サーバーにログインできるようにし、その ID がユーザー・グループ "LANSA Users" のメンバーでなければいけません。この構成は自動的に行われます。
- LANSA で提供されているウェブレット(通常はウェブレット std_*)または外部リソース (外部リソース XW*) を、選択されたオブジェクトまたは相互参照オブジェクトとして配布するときは、パッケージが、これらのオブジェクトの適切なバージョンがインストールされた環境で生成されたものであることを確認してください。
- WAM または WEBEVENT ファンクションは、ブラウザの配布パッケージから自動的に起動することはできません。
- [特別な処理のファイル] オプションを使って Web アプリケーションを起動する URL ショートカットを作成できます。
- ユーザーの LANSA Web アプリケーションのランタイム・ライセンスを要求する時は、アプリケーションがインストールされる Windows サーバーの CPU の詳細を提出する必要があります。この詳細は、同梱されている X_CPU という LANSA ユーティリティを使用すると入手できます。詳細については、LANSA サポートの Web ページを参照してください。
- ランタイム環境での現在のライセンスを確認するには、*LICENSES プロセスを実行します。
- LANSA の X_CPU ユーティリティおよび *LICENSES プロセスは、LANSA ランタイム配布時に追加されます。
- テンプレート「XWAMENB」が作成され、WAM アプリケーションの配布をサポートします。
制限事項
- Web ユーザーは区画の機密保護担当者として構成されません。
X46SEC を Web ユーザーで更新し、Web アドミニストレータが正常に接続できるようにしてください。例:PCXUSER を省略値として設定。
- 省略値の SQL Server インスタンス MSSQLSERVER は、完全にサポートされている訳ではありません。
省略値の SQL Server インスタンスが使用されると、Web ユーザーにはデータベースにログインする許可が与えられません。
- Web イメージの複数の大きなファイルを配布すると、「ID に対して長過ぎます」といったメッセージが表示され、失敗する場合があります。
イメージ・ディレクトリは手動で配布する必要があります。
- JSM サービスは、Integrator が含まれるバージョンを生成する前に停止されていなければいけません。
- アプリケーションのアンインストールでは、削除されないショートカットもあります。
- 保留中のリブートが存在すると、MSI インストールが途中で失敗します。このインストールは元に戻されます。
マシンをリブートし、インストールを再開させてください。
次のトピックも参照してください。
11.1 Webサーバー配布
11.2 Windows アプリケーション・データベースを使用するデータ・アプリケーション・サーバー
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