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3. 配布の計画
配布ツール・アプリケーションを作成する前に、作成したVisual LANSAアプリケーションの最適な配布構成がどのようなものかを検討します。
配布は「すべての内容を取得して移動するだけ」ではなく、それよりも複雑なものであることを理解してください。配布を成功させるには、理解と計画、徹底的なテストの実行が必要です。
以下の質問を検討してから開始します。
- クライアントですか?サーバーですか?スタンドアロンですか?
- どのようにして アプリケーションのインストールと以降のアップグレードの適用を行いますか?
- アプリケーションのさまざまなパーツを異なるコンピュータに配布する必要がありますか?
- アプリケーションをどのようにデータベースに接続しますか?
- 自分のアプリケーションの雛形に適したテンプレートがありますか?
上記の質問すべてに回答できれば、アプリケーションを配布する準備ができています。
上記の質問に回答できなかった場合、配布の内容をさらに明確に把握してから進めてください。
最小のサポートされた構成を確立する
自分のソリューションに実際に必要な最小の構成を正式に定義してください。
最小のサポートされた構成では次のことができます。
- ソリューションにかかる全体的なコストについて十分に情報を得た上で決定ができます。
- ソリューションの配布または後から加えられたパッチやホットフィックスをテストする際に必要な環境を確立します。
- 経営陣に"最小のサポートされた構成以下"のソリューションを導入した場合のリスクを認識してもらいます。
コンピュータごととユーザーごとの導入の影響
Windows インストーラーは、インストールするユーザーのアクセス権限にしたがって、コンピュータのすべてのユーザー(コンピュータごとのコンテキスト)または特定のユーザー(ユーザーごとのコンテキスト)のソフトウェア製品をインストールしアップグレードできます。最初のバージョンをコンピュータごとにインストールした場合、以降のバージョンとパッチはコンピュータごとにインストールしなければなりません。
JITアップグレードを使ってソフトウェア製品を配布しようとする場合、アプリケーションを実行しているユーザーは、アップデートをインストールする権限を持っていなければなりません。ユーザーがコンピュータごとにインストールする権限を持っておらず、ソフトウェアがコンピュータごとにインストールされている場合、アップデートを試みても失敗します。
以下も参照してください。
3.1 配布ツールの環境
3.2 アプリケーションのライフサイクル
3.3 バージョンまたはパッチのアップグレード
3.4 ユーザーごとまたはコンピュータごとのインストール
3.5 デジタル署名
3.6 インストール・モード
3.7 SCCM による統合
3.8 クラウドへの配布
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