21.9 DLL のバージョン情報の設定

LANSA オブジェクトがコンパイルされると、特定の情報がDLL内に生成されます。出荷されるDLL に、アプリケーションの正しい情報が含まれているかは、以下のように確認できます。

1.  ソースコードをビルド・コンピュータに入れます。

2.DLL のバージョンを設定するには、区画機密保護担当者の権限が必要です。以下の手順に従ってください。

a.  Visual LANSA の [オプション] > [LANSA の設定] > [コンパイル] で、[コンパイル] のダイアログ・ボックスを開きます。

b.  コンパイル・オプションの DLL バージョン情報を適切な値に設定します。バージョン情報は配信される各バージョン、もしくは各パッチごとに修正する必要があります。

3.  アプリケーションの最初のバージョン用のすべてのコンパイル可能なアプリケーション・オブジェクトをコンパイルします。これに続くバージョンやパッチでは、修正されたオブジェクトのみのコンパイルが必要です。

4.  配布ツールを使って、バージョンまたはパッチを生成します。

5.  エンドユーザーに、インストール用のMSI または MSP ファイルを配信します。

パッチの場合、パッチに更新された DLL を配布するためにはバージョン情報が変更されなければいけません。これはMicrosoft の必要条件で、バージョン番号によりパッチ・ビルダーが起動され、オブジェクトが含まれます。これに関する 1 つの問題は、何が配布されたのかを正確に把握できないことです。簡単に確認できるのは、バージョン番号で、パッチに含まれる可能性のあるものはだいたいは分かるようにはなっていますが、パッチの正確な中身は表示されません。このため、(パッチ・ビューアーを使って) 実際にパッチを調べて、中身の検証を行わなければなりません。

DLL のバージョン情報は Visual LANSA IDE で次のように設定されます。

DLL 内でこの情報が生成されると、Windows 7 では [詳細] と表示されているDLL のプロパティ・タブ・シートに表示されます。

DLL の全プロパティが表示されない場合は、LANSA の代理店に連絡してください。

 

詳細については、『Visual LANSA ユーザーガイド』「コンパイル オプション」を参照してください。