21.12 アプリケーション・ファイルを同じスキーマにインストール

注記:このトピックは、アプリケーションを複数のファイルとともにWindows データベースに配布する場合のみ有効です。

Windows データベースにアクセスする、ファイル付きのアプリケーションを開発する際は、アプリケーションのライフサイクル期間を通じて同じライブラリ (スキーマ名) で管理し、データベースおよびファイルのデータの整合性を保つことがが望ましいです。これは当然のことのように思えますが、事前に適切な計画を立てていないと、問題が生じる場合があります。

この基本的な問題は、RDML ソースのバージョン・コントロールやアプリケーションのソースコードの各種リリースの生成やリリース管理の方法に影響を与えます。

問題点

省略値では、LANSA ファイルは、現区画のデフォルト・ファイル・ライブラリ内で定義・コンパイルされます。アプリケーションのソースコードが、別区画または区画のデフォルト・ファイル・ライブラリが異なる別の LANSA システムに移動されると、次回のファイルのコンパイル・配布時は、異なるライブラリ (スキーマ名) になります (省略値)。

同一スキーマを割り当てる方法

1.アプリケーションの最初のバージョンを配布する前に、Windows アプリケーション用に使用するスキーマ名 (ライブラリ) を選択します。例: XXXDTA

2.アプリケーションの最初のバージョンを配布する前に、ファイルの OAM を該当の LANSA ライブラリ (スキーマ名) にリダイレクトする、適切なDEFINE_OVERRIDE_FILE コマンドを加え、アプリケーションのソースコードを修正します。

 全ての OAM を選択されたスキーマ XXXDTA にリダイレクトする場合、コードは以下のようになります。

Use Builtin(Define_Override_File) (*PARTDTALIB *Default 'XXXDTA') To_Get(#retcode)

3.アプリケーションの最初のバージョンの配布を作成し、Windowsデータベースに作成するファイルを含めます。スキーマ名 XXXDTA 用のライブラリ代入値を作成し、ファイルにこれを割り当て、選択されたファイルが、このスキーマ名にインストールされるよう構成されていることを確認します。

4.後続のバージョンやパッチの作成時も、同じライブラリ代入値が選択されたファイルに割り当てられていることを確認してください。

詳細は、「アプリケーションのライフサイクル」および「固定の配布スキーマにファイル・ライブラリをマッピング」を参照してください。