コアユーザーと一時ユーザー
これを実行するひとつの方法はユーザーをコアユーザーと一時ユーザーにグループ化することです。
コアユーザーは、以下の特徴の1つ以上があてはまるユーザーです。
- アプリケーションが提供する関数のすべてにアクセスを要求し、その多くをほとんどの時間に使っている。
- アプリケーションを仕事のキー・コンポーネントとして使う (一日中、毎日の場合もある)。
- アプリケーションの使用に関しては専門家であり、専門家用に設計されたインターフェースを要求する。
- レスポンス・タイムによって生産性と勤労意欲が強い影響を受ける。
- デスクトップの他のアプリケーションとの高度な統合を要求する。
- 通常、サーバー・システムへのTCP/IP接続は、特に社内のファイヤーウォールからは高速である。
- 通常、固定の場所、または同じワークステーション (固定のワークステーション、モバイル、リモートアクセス、クラウドなど) で仕事を行う。
- 会社・組織による直接雇用、またはその下請けである。
一時ユーザーは以下の特徴の1つ以上があてはまるユーザーです。
- アプリケーション全体から提供される、限定範囲の機能にアクセスする必要がある。
- アプリケーションの使用に関しては初心者で、初心者用に設計されたインターフェースを必要とする。
- レスポンス・タイムによって生産性と勤労意欲が影響を受けることはあまりない。
- サーバーへの接続は、通常はファイヤーウォールの外のインターネット HTTP 接続しかない。
- 通常はモバイルで、一定しない場所の異なるワークステーションやデバイスからアプリケーションにアクセスする。
- 会社・組織とビジネスの関連はあるが、直接雇用されていいるわけではない。
ユーザー・インターフェースの条件とは以下のとおりです。
- コアユーザーの中には、Windows デスクトップのインターフェース (MS-Excel や MS-Word レベルのインターフェース) の作成および保守のための高いコストは妥当だとする人もいるでしょう。このようなインターフェースはワークステーションにインストールされ、高速ネットワーク経由で高速のサーバーからアクセスできます。また、このタイプの VLF アプリケーションは、最高の機能、パフォーマンス、生産性を目指して設計されます。アプリケーションの配布および保守のコストが高いことと、これにより得られる生産性、パフォーマンスの良さとのバランスが取れていなければいけません。
- 通常、コアおよび一時ユーザーはいずれも Web ブラウザのインターフェースを利用します。このインターフェースは動的にしかも安価で展開できますが、HTML5 により提供されるインターフェース機能が限定される可能性があり、デスクトップ統合にも制限があります。Windows デスクトップのインターフェースにより提供される、生産性やパフォーマンスの良さが失われてしまいますが、通常はアプリケーション展開および保守のコストがずっと低いので、妥協以上のものが得られます。