多くのGUIツールとは異なり、Visual LANSAはリポジトリ・ベース・アプローチを実装します。従来と同様、LANSAリポジトリは、アプリケーションに関する共通のビジネス情報を集中管理します。
つまり、GUI機能に加え、LANSAアプリケーション開発の特性である以下の利点をすべて利用できます。
リポジトリ・アプローチは、GUIアプリケーションの開発ではなくてはならないものです。この環境では、アプリケーションは迅速に開発され、結果として急速に数を増やすことができるからです。リポジトリ・アプローチを使用しないと、多くのコードが重複するアプリケーションが多数存在することになります。これにより、アプリケーションの開発の時間が保守に費やされます。リポジトリは、一貫性と再利用を確実にし、アプリケーションの保守を迅速で簡潔にすることにより、開発プロセスを制御する手段を提供します。
また、厳密なインターフェース標準を作成しても、GUIは自由に開発できるので、アプリケーション間で共通の外観と操作性が欠ける場合があります。ここでもリポジトリを使用すれば、ビジュアルの表現の統一性を課し、制御することができます。
リポジトリで一度データを定義する
例として、通常のGUIアプリケーションとLANSAで従業員番号のフィールドを処理する方法を見ていきます。
通常のGUIツール(Visual Basicなど)
Visual LANSA
以下に注意してください。
これらの異なる環境でのアプリケーションの保守について考えてみます。例えば、従業員番号の長さが変更になった場合は、何をする必要があるでしょうか。
リポジトリに基づく、統合されたリスト、グリッド、グラフ
Visual LANSA の高度なリスト、ツリー・ビュー、グリッド、グラフのコンポーネントの利点もリポジトリに基づいていることです。コンポーネントにフィールドをドラッグすることにより、コンポーネントに表示されるデータを定義します。例えば、リスト・コンポーネントに従業員番号のフィールドをドラッグして従業員番号のリストを作成します。
ビジュアル・スタイル
Visual LANSAコンポーネントの外観は、ビジュアル・スタイル・コンポーネントに制御されます。ビジュアル・スタイル・コンポーネントは、フォント、カラー、および3D効果などのアプリケーションの外観を制御します。
1つのビジュアル・スタイルを設定し、アプリケーション全体を制御できます。これにより、絶対的に統一でき、1つの設定の変更で全体的な変更が可能になります。ビジュアル・スタイルは、複数言語対応なので、1つのスタイルで異なる言語の異なる設定を定義できます。