2.3.5 RDMLプログラムとRDMLXプログラム
Visual LANSAで使用できないRDMLコマンド
イベント・ドリブン・プログラムの記述中に使用するコマンドの多くは以前と同じRDMLコマンドです。ただし、RDMLX というコマンドもあります。RDMLX コマンドは、イベント・ドリブン・プログラムでは必須です。
RDMLXコマンドは、メソッドの呼び出し、イベントとプロパティの処理に使用されます。高度な4GLコマンドがあるので、一般的なオブジェクト指向プログラミングのようには複雑ではありません。RDMLXコマンドの一部を以下に示します。
RDMLXのみ
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説明
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BEGIN_COMとEND_COM
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コンポーネント定義(通常はフォーム)を開始および終了します。自動的に挿入されます。
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DEFINE_COM
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他のコンポーネントの内部にコンポーネントを定義します。自動的に挿入されます。
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EVTROUTINE
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イベント用ルーチンを定義します。自動的に挿入されます。
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INVOKE
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メソッドを呼び出します。
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SET
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プロパティを設定します。
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DEFINE_EVT
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ユーザー定義のイベントを作成します。
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SIGNAL
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ユーザー定義のイベントをトリガーします。
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DEFINE_MAP
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入出力パラメータを作成します。
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DEFINE_PTY
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ユーザー定義のプロパティを作成します。
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MTHROUTINE
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ユーザー定義のメソッドを作成します。
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PTYROUTINE
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ユーザー定義のプロパティを作成します。
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BEGIN_COM、END_COM、DEFINE_COM、およびEVTROUTINEは、コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップしたり、イベントをクリックすると自動的にVisual LANSAエディターにより挿入されます。そのため、自分で入力する必要はありません。
SETは、RDMLXコマンドの1つで、頻繁に使用されます。
SET COM(#MyEditBox) TEXT('HELLO!')
このコマンドは、MyEditBoxのTextプロパティを'HELLO!'に設定します。
Visual LANSAで使用できないRDMLコマンド
手続き型のLANSAプログラムとイベント・ドリブン・プログラムとの性質の違いにより、Visual LANSAでは使用できないRDMLコマンドがあります。
RDMLのみ
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説明
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DISPLAY、REQUEST、POP_UP
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Visual LANSAでは、インターフェースをグラフィックで設計します。
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SET_MODE、IF_MODE
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アクションは直接実行されるので、モードは必要ありません。
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IF_KEY
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DISPLAY、REQUEST、POP_UP操作を含みます。
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MENU
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コントロール操作の手続き型の転送です。
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TRANSFER
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コントロール操作の手続き型の転送です。このコマンドは、WAMでは使用できます。
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DEF_LIST
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リストの参照に使用します。リストの作業は定義済みの可能性があります。Visual LANSAでは、代わりにリスト・ビュー、グリッド、ツリー・ビューなどのリスト・タイプのコンポーネントを使用します。
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All Reporting
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レポートは、RDMLXでは生成できません。RDMLファンクションでレポート作成ロジックをコーディングし、RDMLXコンポーネントから呼び出します。
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RENAME
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クラスの名前変更の操作と競合する可能性があるので、サポートされません。
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次のトピックも参照してください。
2.1 コンポーネントとデスクトップ・アプリケーション概要
全ての RDML および RDMLX コマンドのリストとその使用方法については、『LANSA テクニカル リファレンスガイド』の「RDML コマンド」を参照してください。