この例では、画面表示を伴わない業務処理用のActiveXコンポーネントを2つ作成します。人事システムの例に使われている、従業員の技能データ管理機能を取り上げます。
具体的には次のような処理の例を示します。
この例に使われるソース・コード
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このソースコードは、「コンポーネントを業務処理オブジェクトとして利用」を参照してください。
ステップ 1.Visual LANSAコンポーネントの追加
ここでは、ActiveX LANSAビジネス・オブジェクトを2つ作成します。いずれも画面表示機能は持たず、従業員に関する情報の管理機能を担います。これをVisual Basicフォームから使うことになります。
1. LANSAエディターを起動し、AXOBJECTAという新しいコンポーネントを作成して、「再利用可能パーツ」とタイプします。
2. Visual LANSAエディター上で、AXOBJECTAのソース・コードを、コンポーネントにコピーしてください。
4. リボンで[ActiveX属性の設定]コマンドを使用します。
これでVisual LANSAコンポーネントがActiveXコントロールとして使えるようになりました。
5. Reusable Part AXOBJECTBについても、1から3の手順を同様に繰り返してください。
6. AXOBJECTB、AXOBJECTAの2つのコンポーネントをコンパイルしてください。
ステップ 2.Visual Basicフォームの追加
ここでは、LANSA ActiveXコンポーネントを使うVisual Basicフォームを作成します。このコンポーネントは画面表示機能を持たず、LANSA Personnel Systemのデモ・ファイルに登録された、従業員情報を管理する機能があります。
1. 「準備作業」を完了し、新しい Visual Basic プロジェクトを作成します。
2. Visual Basicをいったん終了してください。
3. 「メモ帳」を起動し、「準備作業」で作成したフォーム (Form<n>.frm) を開きます。
4. ソース・コードを「ケース 3 – Visual Basic – オブジェクト」のソースコードに置き換え、保存してください。
5. Visual Basic 開発環境で、プロジェクト (Project<n>.vbp) を開きます。
6. フォーム (Form<n>.frm) を開きます。
7. ソース・コードを「ケース 3 – Visual Basic – コード」のソースコードに置き換え、保存してください。
8. [プロジェクト] メニューを選択して [リファレンス] オプションを選択します。
9. さらに、サブ・メニューを下にスクロールし、LANSA.AXOBJECTAおよびLANSA.AXOBJECTBをオンにしてください。[OK] をクリックします。各オブジェクトに対する参照がプロジェクトに追加されます。
注:
10. LOAD ルーチンで、以下のログイン・スクリプトを必要に応じて変更します。例えば次のようになります。
Call ConnectToLansa("user1", "mypassword", "c:\ActiveXTests\session.cfg")
11. Visual Basic プロジェクトを保存し、[ファイル] メニューの [Project<n>.exeの作成] コマンドでコンパイルします。