複雑な計算を伴うアプリケーションを開発する場合、専用のプログラム、あるいは API (Application Programming Interfaces) を用意する必要があるかも知れません。例えばファックスやバー・コード、画像などの処理が必要になることは多いでしょう。LANSAには、こういった技術を扱うための標準インターフェースとして、組み込みファンクション (BIF: Built-In Function) という仕組みがあります。
これは外部プログラムを呼び出すための仕様で、標準化、公開されています。一定の呼び出しインターフェースに従うことで、プログラムの管理が非常に単純になります。同じコードで異なるプラットフォームにもそのまま対応できる、という利点もあります。
LANSAにはよく使われる標準BIFが付属しています。日付データ操作用のFINDDATE、文字列操作用のSCANSTRINGなどがあります。さらに、クライアント/サーバー型のアプリケーション構築に役立つ、CONNECT_SERVER、CALL_SERVER_FUNCTIONなどといったBIFもあります。
サード・パーティー製のBIFもあり、OV_BIFと称します。これは他のLANSA開発者が作成、公開しているもので、それぞれの条件に従って利用できます。例えばPC用のOV_BIFであるOV_PASTE_CLIPBOARDには、Windowsのクリップボードに情報を貼り付ける機能があります。
BIF は特定のプラットフォーム用のものありますが、複数のプラットフォームで動作する可搬性の高いものもあります。例えば、IBM i 用の既存のRPGプログラムとのインターフェース、あるいは各種のプラットフォームで動作するCプログラムとのインターフェースをBIFとして実装することができるでしょう。RDMLでBIFを記述することも可能です。
次のトピックも参照してください。
『LANSA テクニカル リファレンスガイド』の
「組み込み関数」