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仮想クリップボード

フレームワーク・サービス・マネージャーは仮想クリップボード機能を提供します。 

このクリップボードは、主に以下の 2 つのニーズを満たすように作られています。

仮想クリップボードを使用するために最も効率がよいのは、ポストされるアイテムに標準化された命名規則を用意することです。

クリップボードでは少なくとも3つの部分の命名規則があり、どの名前も複数インスタンスをサポートし(つまり、値のリストになる)、複数言語環境で機能します。したがって、クリップボードにポストされる情報に object.property 型の名前を用意するのは非常に簡単です。

例えば、ユーザーがアプリケーションGeneral Ledgerを使い始めるとき、作業する会社名(Company)および通貨(Currency)を選択する必要があります。ユーザーが動きまわるので、アプリケーション内でこれらの値にいろいろなフィルターやコマンド・ハンドラーがアクセスします。 

理論的には、現在"SelectedCompany"と"SelectedCurrency"プロパティを含む「GLアプリケーション」オブジェクトがあります。

クリップボードを使えば必要なものがクリップボードにあるので、GLAPPLICATION.SelectedCompanyおよびGLAPPLICATION.SelectedCurrencyを簡単に定義することができます。GLAPPLICATION クリップボード・オブジェクトはアプリケーションを再コンパイルしないで無制限に拡張可能で、必要に応じてリストなどを含めることができます。

 

Invoke #AvFrameworkManager.avRestoreValue WithID1(GLAPPLICATION) WithID2(SelectedCompany) ToAValue(#CompanyNo)

Invoke #AvFrameworkManager.avRestoreValue WithID1(GLAPPLICATION) WithID2(SelectedCurrency) ToAValue(#CurrCode)

 

まったく同じように命名規則を各関数のプライベート(スコープの)情報にも用意できます。例えば「PRIVATE.<ファンクション名>.<プロパティ名>」という手法が使えます。#EMPNO の値を命名規則にしたがって PRIVATE.<ファンクション名>.EmployeeNumber として保存するには、 Windows または WAM ブラウザ・アプリケーションで以下のようにコーディングします。

Invoke #AvFrameworkManager.avSaveValue WithID1(PRIVATE) WithID2(*COMPONENT) WithID3(EmployeeNumber) FromAValue(#Empno)

 

以下の項目も参照してください。