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情報をクリップボードに記憶

以下のようなフィルターを作成する必要があり、最後に姓フィールドに入力した値が何か記憶する必要がある場合を考えます。

これには、Virtual Clipboardを使用することができます。

姓が入力されるか変更されるたびに、このコードを実行します。

 

#AvFrameworkManager.avSaveValue WithID1(SURNAME) FromAValue(#SurName)

 

そして、シンボリック名SURNAMEを使用して#Surnameの現在値(例えば"SMITH")をVirtual Clipboardに記憶します。

 

Virtual Clipboard から値を戻すには、以下のようにします。

 

Invoke #AvFrameworkManager.avRestoreValue WithID1(SURNAME) ToAValue(#SurName)
  

シンボリック名SURNAMEで値"SMITH"をクリップ・ボードに貼り付けた場合は、使用しているフレームワークのその他のフィルターやコマンド・ハンドラーすべてにアクセス可能です。

これは、フィルターとコマンド・ハンドラーの間で情報を渡しやすいので便利です。

プライベートな情報を論理的にクリップボードに収めなければならないので不便な場合もあります。これを実行する1つの方法は、情報への複合シンボリック名をクリップボードに送る方法です。以前のコード・テーブルを以下のように変更すると、

 

Invoke #AvFrameworkManager.avSaveValue WithID1(*Component) WithID2(SURNAME)

       FromAValue(#SurName)

 

ここで、クリップボード上の"SMITH"を識別するシンボリック名は、現在のコンポーネント/ファンクション名と識別子”SURNAME”から作成されます。別の言い方をすれば、Virtual Clipboardをより組織的に使用できるシンボリック・オブジェクトの命名規則がこれです。