ここでは、準備作業として、セッションの初期化、プロジェクトへの共通コントロール追加、およびLANSA セッション・オブジェクトへの参照追加について説明します。
セッションの初期化
区画、データベースなど、どのLANSA環境に接続するかを、実行時にVisual Basicが認識できるようにする必要があります。そのために必要な情報を、セッション設定ファイルに指定してください。X_RUNと同じパラメータが使えます。
セッション設定ファイルの作成手順を以下に示します。
1. 「メモ帳」を起動します。
2. 以下のサンプル・ファイルをコピーします。
3. パラメータをサイトの環境に合わせて修正します。
上記の設定はプログラムでも変更できます。セッション設定ファイルに変更を反映するかどうかは、必要に応じて使い分けてください。
4. Visual Basicのサンプル作成に使用するディレクトリにファイルを保存し、「メモ帳」を終了します。
Session.cfgファイルの例
LANG=e.g. ENG
PART=partition e.g SET
DBII=your database's name
DBUS=database user - e.g. DBA
PSWD=database user password - e.g. SQL
GUSR=*NONE
HLPC=4392492
LOCK=YES
TASK=task_id
DATF=DMY
DBUG=N
ITRO=N
INIT=
TERM=
DBIT=database type - e.g SQLANYWHERE,...
プロジェクトに共通コントロールを追加する
Windows の共通コントロールをVBプロジェクトに含める必要があります。
1. Visual Basic開発環境を開き、標準のVisual Basicプロジェクト・テンプレートを使って、新規プロジェクトを作成しておきます。
2. 共通コントロールをツールボックスに追加します。ツールボックスを右クリックすると現れるポップ・アップ・メニューから、コンポーネントを選択してください。
3. 次いでMicrosoft Windows Common Controls 6.0を選択すると次のようになります。
3. [OK]をクリックします。これでツールボックスから共通コントロールを追加できるようになりました。
LANSAセッション・オブジェクトに対する参照の追加
LANSA ActiveXコンポーネントを使うためには、LANSA ActiveXライブラリの参照を追加する必要があります。
1. [プロジェクト]メニューの[リファレンス]コマンドで、LANSA ActiveXライブラリの参照を追加します。
2. LANSA ACTIVEX LIB 1.0ボックスをオンにします。
3. [OK]をクリックします。
4. セッション設定ファイルの保存先フォルダー以下にある所定のサブフォルダーに、プロジェクトおよびフォームを保存します。デフォルト名の「Project<n>.vbp」、「Form<n>.frm」を使用します。
これで設定作業は終わりです。