1.3.3 リポジトリの長所
LANSA のアクティブ・リポジトリには、アプリケーション開発者にとってもそのユーザーにとっても、さまざまな利点があります。スタンドアローン環境でも、クライアント/サーバー型の分散環境でも同様です。
- LANSAリポジトリには業務アプリケーションに関する情報が集中管理されており、(ホストおよびクライアント/サーバーでの) 再利用や共有が可能です。1箇所のリポジトリで情報を集中管理でき、しかも他の製品からも使えるよう仕様が公開されているので、情報システムへの投資が無駄になりません。
- 集中管理したアプリケーション定義の再利用や共有が可能なので、開発効率やアプリケーション処理性能の面で大きな効果 (シン・クライアント) を期待できます。
- アプリケーション定義が1箇所に集まっているので、保守作業も容易になります。情報の検索や修正、テスト、配備も容易です。クライアント/サーバー型アプリケーションの長所を充分に引き出せるアーキテクチャと言えます。
- LANSA には、リポジトリ内に強力な開発ツールが揃っています。LANSA の複数言語定義、仮想列、事前結合列などといった機能も、開発効率の向上に寄与します。
- 既存のデータベース上にリポジトリの機能を実現し、アプリケーションを拡張することも容易です。既存のテーブルを LANSA にインポートすめば、仮想列、事前結合列などのリポジトリ機能が使えるようになります。
- LANSA リポジトリを操作するツールも自由に選択できます。さまざまな開発ツールの中から使い慣れたものを選べ、それによりリポジトリを基盤としたアーキテクチャの利点が損なわれることはありません。もちろん情報の共有や再利用も可能です。
LANSAリポジトリは、IBM i、Windows、Linux のプラットフォーム上で動作します。
次のトピックも参照してください。
1.3.1 アクティブ・リポジトリとは
1.3.2 LANSAリポジトリの内部構成
1.3.4 リポジトリ・コンテンツの制御