フィールドの定義にあたって考慮するべき事項
フィールドの定義にあたっては、次のような点を検討してください。
- フィールドの説明文、ラベル、列見出しをつけるための標準規約を定めておいてください(「企業データ・ディクショナリの考え方」を参照)。
- フィールドの省略値は必ず設定してください。画面表示やレポート作成、データベース操作などに必要です。
- フィールドの入出力属性には、非常に強力な機能が付随しています。入力属性は、画面上の振る舞いに影響します。出力属性は、データベースに影響を与えます。例えば「スタンプ」属性を設定しておくと、データベース上でフィールドを更新したとき、フィールド変数にも自動的に新しい値が代入されます。
- 列見出しのテキストの長さは、フィールドの長さに合わせておいてください。例えば長さが2字である「州コード」フィールドの列見出しは、「STATE CODE」などとせず、同じ2字で「ST」などとする必要があります。
- 列見出しを1行分に抑えれば、画面やレポート上の表示領域が少なくて済みます。
- 複数言語対応区画で、ある言語の説明文がない場合、省略時設定の言語による説明文が使われます。他の言語の説明文は、フィールド作成後に手で編集、更新しなければなりません。
- 妥当性規則はできるだけテーブル単位で設定するようお勧めします(「フィールド単位の規則とテーブル単位の規則」を参照)。
- フィールド単位のヘルプ・テキストを設定してください。リポジトリに1回設定するだけで、このフィールドを使うどのLANSAアプリケーションからも使えるようになります。このように、アプリケーションの広い範囲に影響が及びます(「リポジトリに登録するヘルプ・テキストの作成」を参照)。
- 参照フィールドの機能を使っている場合は、参照元フィールドに変更を施す際、影響が及ぶ範囲をよく確認してください。
フィールドそのものだけではなく、画面やレポートのレイアウトなど、アプリケーションの動作に必要となるさまざまな情報を同時に定義していることになるからです。時間をかけて適切にリポジトリを設定しておけば、開発工程全体ではかなりの時間の節約になります。