LANSAにおけるテーブルの考え方
LANSAで言う「テーブル」とは、データベースのテーブルのことです。レコードの検索、追加、更新、削除が可能です。IBMのi関連用語では、単に「テーブル」と言えば、物理テーブルを表す場合もインデックスを表す場合もあります。
テーブルを作成するには、リポジトリで言うところの「テーブル定義」が必要です。これは、特定のデータベースに依存しない形で、テーブルの特性を定義したもののことです。
具体的には、次のような事項を定義します。
- テーブル・レコードのフォーマットを構成するテーブル内の実フィールド。そのうちいくつかを、テーブルの「キー」として指定できます。
さらに次のような事項も定義できます。
- 1.6.4 仮想列の作成の定義。実フィールドとしては存在しませんが、他のフィールドから派生させて存在しているように見えます。「仮想」と呼ばれるのはこのためです。これらの列はテーブルに存在するように表示されますが、実際には存在しません。
- 1.6.6 アクセス経路の作成。当該テーブルと他のテーブルとの「関係」を表します。細かいデータベース構成を意識することなく、複数のテーブルを組み合わせて表される概念を扱えるようになります。
- 1.6.8 バッチ制御の作成。このテーブル中のデータの合計、個数など、集約演算の結果を他のテーブルで管理する場合に、そのテーブルを設定します。演算結果の値は、必要に応じて自動的に更新されます。
テーブル定義に関しては、次の点に注意してください。
- テーブル定義名と物理テーブル名は常に一致します。テーブル定義名を指定する必要がある場合は、関連するインデックス/テーブル名ではなく、物理テーブル名を指定してください。
- フィールド・タイプとしてどのようなものが設定できるかは、区画の設定によって異なります詳細については、『Visual LANSA 管理者ガイド』の「RDML 区画および RDMLX 区画」を参照してください。
- LANSAシステムでは、インデックスはテーブル定義の一部であると考えます。
- テーブル定義には、対応する物理テーブルおよびインデックスの属性もすべて含みます。