2つのテーブル間にバッチ制御の定義をした後、いずれかのテーブルを削除する場合は、事前にバッチ制御の定義を削除しておく必要があります。
バッチ制御やトリガーの機構は実列に対して働き、事前結合列は仮想列の一種として実現される、という違いを把握しておくことが大切です。データベースの設計によって、同じ機能をどちらで実装すればよいか、向き不向きが異なる場合があります。
バッチ制御と同等の処理を行うファンクションを用意し、テーブル単位のトリガーにより起動する、という実装方法も考えられます。この方法は、トリガー・ファンクションを手入力で記述する必要があります。しかしどのような処理でも記述でき、適応性の面でも優れているので、可能であればこの方針で実装するようお勧めします。
集計処理は、事前結合列を使って実現することも可能ですが、次のような違いがあることに注意してください。バッチ制御は、合計値を既存の実列に格納します。集計元のテーブルを更新すれば、合計値にも自動的に反映されます。一方、事前結合列を使う場合、合計値は実列ではなく、仮想列に格納されます。また、実際に合計値が計算されるのは、テーブルにアクセスした時点です。
バッチ制御は、RDMLテーブルでは完全にサポートされています。しかし、RDMLXテーブルで使用する場合、RDMLキーとターゲット/ソース列でのみ機能します。