アクセス経路に関する検討事項
アクセス経路の定義にあたっては、次のような点を検討してください。
- アクセス経路は常に両方向、すなわち、テーブルAからBの経路と、テーブルBからAの経路の両方を定義してください。
- テーブル間の対応関係を区別するため、最大レコード数を表すパラメータは重要です。このパラメータは、アクセス先テーブルのレコードのうち、キー列/値が合致すると想定される個数を表します。重要なのは、これが1であるか2以上であるか、という点です。1であれば、テーブル間に1対1の関係が成り立ちます(ある社員が所属する部門など)。一方、2以上であれば、1対多の関係が成り立ちます(ある部門に所属する社員など)。
- アクセス経路は両方向に働きます。したがって、テーブル1からテーブル2へのアクセス経路があれば、逆にテーブル2からテーブル1に到るアクセス経路もなければなりません。例えば、部門テーブルから社員テーブルへの1対多の関係があるのと同時に、社員テーブルから部門テーブルへの1対1の関係もあります。
- 親子関係が2つあれば、これが連鎖した、祖父と孫の関係を定義することも可能です。アクセス経路をたどってドリル・ダウン分析を行う、LANSA Client などのレポート作成ツールには特に有用です。
- LANSA Client の場合、開発者だけでなくエンド・ユーザーにとってもアクセス経路は役に立ちます。時間をかけてアクセス経路を定義しても、その手間に見合う以上の利点があるでしょう。
- アクセス経路は、外部テーブルと併用できます。既存のアプリケーション・データベースに定義されたテーブル間の関係を整理し、文書化するためにも役立ちます。