1.3.2 リポジトリによる情報の集中管理

従来のいわゆる第3世代言語によるプログラム開発には、アプリケーションに関する情報があちこちに分散して記述され、重複した情報が多いという問題がありました。例えばフィールド定義について見ると、省略値、有効範囲などの設定が、そのフィールドを使ういくつものプログラムに、ばらばらに記述されていたのです。そのため、ファイル間の参照整合性その他、規約を設けた上で開発を進める必要がありました。処理プログラムのかなりの部分が、業務に関する定義や妥当性規則を単純に実装するだけのものになっています。

LANSAのアーキテクチャはこの問題を解消するために考えられたもので、業務アプリケーションに関する情報を、LANSAアクティブ・オブジェクト・レポジトリで集中管理するようになっています。同じような処理プログラムを繰り返し記述する必要はありません。リポジトリに1度だけ記述することにより、同じ業務処理ロジックを、どのプログラムでも共有できるようにしているのです。さらに、LANSAのアーキテクチャは一般にも公開されているので、他の開発ツールからもリポジトリの情報を使えます。

1.5 LANSA RDML で開発することにより、開発者はリポジトリで集中管理されたオブジェクトのアプリケーション定義を再利用できるので、開発の生産性が向上します。リポジトリで管理されている情報を改めて記述する必要はないので、プログラムは必要最小限の簡潔なものになります。開発者はリポジトリ情報を再利用することで、より短い期間でアプリケーションを作成でき、コーディング量もはるかに少なくてすみます。

LANSAリポジトリを使うと、保守作業も容易になります。業務内容が変わってもプログラムはそのままで、リポジトリ側で集中管理されている定義を変更するだけで済むことが多いからです。コンパイル作業すら必要ないことも珍しくありません。情報の集中管理により、変更による影響範囲の分析、コーディング、テストの作業が非常に少なくて済みます。